セイフヘブンという法律

アメリカの法律なんだけどね。
普通は、捨て子は犯罪。
日本で言うところの保護責任者遺棄だね。
子が死ぬと懲役２０年とかくらう。

セイフヘブン法は、親が望まないで生まれてしまった子を救う法律。
警察や消防署、病院にこっそりおいていけば、母親は罪に問われない。
赤ちゃんが見つかるのが遅れたら危ないけど、いろいろ方法があって、
今朝のニュースで見たのはBaby Box、赤ちゃんポストアメリカ版だね。
中に赤ちゃんを入れるとすぐに内部でブザーが鳴る。

ワシは産婦人科医なので、医療のないとこでお産した母親が、
その後出血とか胎盤出ないとか感染とか、ひどいことになるのが心配だが、
とりあえずオトナだし自分で選んだのだから自分でどうにかするしかない。
でも赤ん坊は、別にそういう母親の元に生まれたいと思ったわけではない。
生命力も弱く、誰かが保護しないと絶対に生きられない。

母親の立場も弱くて気の毒だが、赤ん坊のほうがもっと弱いから
とりあえず赤ん坊を助けるのが最優先だよね。

Baby Box普及活動をしている女性は「自分もこれの経験者」と言い、
「母親は自分をゴミ箱に捨てることもできたのにここに入れてくれた」から
感謝している、と言った。今、生きているのは素晴らしいことだと。
そりゃそうだよ。
生きてたら悪いこともあるだろうけど、死ねばいいこと素敵なことも経験できない。
せっかく生まれたなら生きてたほうがいい。

早くアメリカみたいに、里親制度がもっと簡単に使えるようになるといい。

■熊本市、職権で子どもの戸籍作成＝国内初の「内密出産」
(時事通信社 - 05月13日 18:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6955628