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2021年10月24日06:10

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着床前検査は「中絶」ではない

妊娠中絶ってのは「子宮に着床して育っている子をひっぺがして出す」こと。
着床前検査、って書いてあるんだからさ。
「着床する前」つまり子宮に受精卵を移植する前の検査ですよ。

受精卵の一部を取って遺伝子検査をするってこと。

もちろん受精卵の一部が欠ければそれが理由でその後の発育が…
っていう可能性もあるよ。
でもこれまでの治療経験で、着床前検査をした受精卵から育った子に
障害が多いとかいうデータはでていない。

卵子が受精まではする、ある程度までは細胞分裂もする、
その後子宮に移植してなんとか妊娠検査は陽性になるのに、
なぜか初期流産を起こしてしまう。
こういう患者さんの場合、受精卵の遺伝子異常が多いのはわかっている。
親の遺伝子は正常(検査済)なので、受精したあとの分裂異常です。
もちろんこれはどの受精卵にも一定確率で起きるのだが、
残念ながらそういう異常が起きやすい場合があるらしい。
でも、100%じゃないので、検査して異常のない受精卵を移植する。
すると、これも100%じゃないけど初期流産を起こさなくなる。

妊娠しないと流産もできない。
だからこういう検査も必要だと思う。

もう一度書くけど、
着床前検査は人工妊娠中絶ではないのでヨロシク。

追記;
ちなみに、障碍者を排除するとかなんとか言うコメントが他にあるけど
着床前検査で見つかる異常は「初期流産」する可能性のある異常なんでね。
もし着床前検査をしないで子宮に移植して着床しても
「生まれる前に流産してしまう」んですよ。
だからこの検査をいくら増やしても、生まれてくる先天性異常は
あまり減らない。
そしていわゆる「障碍者」で先天性の遺伝子異常があるのは
ごく少数です。


■着床前検査、不妊治療でも=内規改定、臨床研究から拡大―日産婦
(時事通信社 - 10月23日 20:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6713928
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