この間津川雅彦のインタビュー見ててさ。
あの人デビュー時はものすごい二枚目として売り出したのよね。
親類に歌舞伎役者多いから注意されたって。
「二枚目は一枚目三枚目より演技が飛びぬけて上手じゃないと売れないよ」
本人はそんなことはない、二枚目のオレを使いたいってみんな言う、って感じ。
ところが親類の言うことが当たってた。
ぱったり仕事が来なくなった。
考えて「悪役」をどんどん引き受けるようにした。
そしたら仕事がじゃんじゃん入った。クールな二枚目の悪役が珍しかったんだね。
道を歩いてても「あいつイヤなやつだ」という声が聞こえた。
うれしかったって。見ててくれる、と思ったって。
これは役者さんの話で、役者は使ってもらってナンボ、見てもらってナンボ。
だから悪役でも人気あって引っ張りだこならうれしいんだろう。
結局は演出なのよ。本人が悪い人かどうかは関係ない。
番組の中の役割を現実もそうなんだと思うほうがへんてこ。
ただ、津川雅彦も道で言われたくらいで、もしネット時代ならFB炎上ってとこか。
その場合、役者だからそういう形での人気を喜ぶやりかたもあるし、
そもそもネットは個人的な連絡しかしない、ツイッターもFBもしない、
というやりかたもあると思う。
レスラーの花さんは役者じゃない。
リングで闘ってナンボだが、演出のある番組に出たのなら
「悪役を演じて悪人と思われる」こともあると覚悟するべきだった。
そういう演技した先輩いたなら言ってくれただろうな。(昔ならブル中野とか)
今いないのなら、演出したテレビ局が教えるべきだったよね。
「この番組に関する視聴者の意見は無視するか目を通さないでください」って。
女子プロに演技させるなら、やっぱり「強い女」として演出するし、
その場合「男より強い女」ってことになるだろう。男女関係番組なら。
その場合、本当は恋人には素直で優しい女子でも、強引で傲慢な女と描かれるだろう。
そのほうがインパクトあって面白い、視聴率稼げる。
そんなこと、予想できたと思うんだけどねぇ。
ネットで「演出された花さんを普通の状態と思い込み」したやつらはバカだ。
花さんにきちんと「悪役としての設定」を告げないで演出した製作者は無責任だ。
自殺した花さんは気の毒だ。
でも、ああいう演技を公で見せたらそういう意見が来ることを、考えもしないって
今のネット時代ではどうなんだろう。
彼女は本当にただの被害者なのか?
ネットに誹謗中傷を書きこんだ人たちは、読書感想文と同じくらいの意識ではないのか?
番組をみて思ったことをそのまま書くのはダメなことなのか?
花さんのお母さんの気持ちはわかるけど、
この事件において誰が悪くて何が正しいのかは、
けっこう難しいと思う。
■木村花さん母、中傷の加害者を特定して告訴する意向
(朝日新聞デジタル - 08月06日 19:28)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6185514
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