まだコロナに有効な薬もワクチンもありません

医学的に証明されてない、という意味です。
たまたま使ったら治ったからってその薬がきいたと考えちゃいけない。
これは医学部で必ず教えられることです。
疾患がたまたま自然治癒の時期に入っていたのかもしれない。
確かめるためには同じ病人ふたりいて片方にその薬を与えもう片方には与えない、
しかないけれどそんなことはできません。
だから同じような条件（年齢性別既往歴など）をそろえて数百人に試験投与を行う。
これを臨床治験と言います。
この臨床治験の結果を統計的に処理して「効果あり」ならはじめて
「医学的に効果あると証明された」になるんです。
世間でときどき「＠＠でがんが治った」という宣伝がされるのをきいたことないですか？
「＠＠」には民間薬だったり食事の組み合わせだったり宗教だったりが入りますが、
そりゃそういう人もいるでしょうね。
でもその記事ちょっと詳しく読むと、実際にがんだったわけじゃなく
がんの治療したけど再発の可能性高いと言われた（で、それをつかって再発してない）とか
がんになる可能性が高いといわれた（で、それをつかってがんになってない）とかですけどね。
とにかく、その人ががん再発しないとかがんになってない、は事実ですが、
それってホントに明日葉とかビーガンとか手かざしのおかげでしょうか？
某丸山ワクチンも効果を信じて打つ人が多いですが、
これも医学的には証明できていないのです。だから医薬品としては認められていません。

そういうことです。
もしかしたらBCGは効果あるかもしれない。
アビガンは、もうちょっと高い可能性で効果あるかもしれない。
でもどちらもまだ何の証明もされてないのです。
藁をもつかむ気持ちで飛びつくのは理解できますが、
結果的に何も効果がないどころか副作用が出たら救いようがありません。

どうぞみなさん落ち着いてください。
効果があるとはっきりしてから使っても遅くはありません。
今重症化している方々には、それこそありとあらゆる「実験的な治療」が行われています。
これって「人体実験」そのもんなんですが、今の状況じゃ仕方ないでしょうね。
でもご家族にはお話しして納得の上同意書を取っているはずです。
何かあったあとで「効果があると証明されてない薬を無責任に使われた」って
訴えられる可能性もありますからね。

そう、この医療側の慎重さ、他国で「効果あるかも？」と声の高い薬も
かなり慎重にしか使えないのは、国民のみなさんのせいでもあります。
（がんばって手術した医師を業務上過失致死で起訴した過去を絶対忘れません）
医師も訴えられて山のように賠償金（これは民事だね）とられるのはいやですからね。
だから「他国で効果ある報告はあるが医学的に証明されてない薬」を
使いたいと医療機関に求めるのはやめてください。


日本ワクチン学会、新型コロナウイルスに関する「BCGワクチン」の仮説に注意喚起
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6034693