報道では、犯人さんは「あなたは役に立つ人間だと思いますか」と聞かれて
「あまり役にたたない人間だと思う」と答えたとか。
つまり、自分が生きていたいので自分より役立たない人間をはっきりさせたかったわけだな。
バカだなぁ、と思う。
自分より役立たない人間を生かしておいて「ほら自分のほうが役立つでしょ」と示すべきなのに。
この犯人さんは「役立たない人間を殺す」ことで社会の役に立つことを示したかった。
自分より役立たない人間を殺せば、次の順番として自分が「一番役立たない」ことになるのに。
…とかいう話はおいといて。
人間って社会に役立つ場合しか生きてちゃダメなんですか？
という疑問を描いた作品はゴマンとあるぞ。
映画だと古くは「ソイレントグリーン」かな。
老人の自殺を奨励して自殺した老人の死体からたんぱく食品を作る。
日本でも「姥捨て山」の昔話がそれだよね。
もう働けない老人は山に捨てるという殿様の命令に逆らった息子が、
老いた親の智恵で殿様を救う。
社会に対して何の役にたてば殺されないんですか？
そもそも、役立たない命は殺していいっていう考えがおかしくないか？
自分で作ったもんじゃあるまい、命とか魂とか。
今の医学じゃどんなにがんばっても臓器の寄せ集めは命にならない。
フランケンシュタインはまだ作れないんです。
生き物の身体から作るクローンは、ある意味もとの生き物の命を一部もらうわけで。
生き物は、生きているそのこと自体に意味がある。
生きているだけで尊い。
ペットと暮らす人にはわかると思うがな。
何も牧羊犬みたいに生活に必要じゃなくても、一日リビングでごろごろして
食事とか排泄とかのお世話で自分が苦労するだけでも、
ペットは家族でいつでも殺して肉にするために暮らしているわけじゃない。
生き物飼ってない人間が「たかが犬猫」とか言い放つのは実はこの犯人と同じ考え方です。
「自分にとって不要（嫌いでも役立たないでもいいけど）な生き物はいなくていい」ですからね。
生き物どうしの利害がぶつかるとき、縄張り争いとか相手を食べないと生きていけないとかね、
そういう場合もまた別の「お互いの命の尊重」の結果なんでね。
障碍者がー、とか老人がーとか、ネトウヨがーとかなんでもいいけど、
とにかく命は生きているだけで尊い。
世話がめんどくさいとか大変とかいうのとは次元が違うことがらと思う。
命は神様とか天とか、とにかく人知を超えた存在なので、
その前では謙虚になってほしいと思う。
■相模原殺傷事件の遺族手記（全文）
(時事通信社 - 01月08日 04:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5928039
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