ワシは糖尿病専門ではないので今調べてわかってことを書く。
レプチンは一種のホルモンで、実は作用機序がよくわかっていない。
作用自体も全部は解明されていない。
ギリシア語の「やせる」という言葉から名付けられたホルモンで、
「レプチンダイエットで健康的に痩せる!」みたいないい加減な表現はよく見る。
ただ、レプチン自体には血圧上昇作用があって、いいことばかりではない。
レプチンが血糖値を下げるメカニズムも、現在時点では十分解明さえたとは言えない。
脳には血液中の物質を簡単に脳に入れない仕組み「脳血管関門」があって
レプチンくらいの分子量の物質は実は脳には入れない。
でも、脳に直接作用すると血糖値が下がるので、脳に入る何かの仕組みがある。
これがわからないと、いくら1日1回注射で血糖値下がると言っても
「自分で脳に直接注射」はこわくてできないですよね。(笑うとこ
で、じゃあなんでレプチンが血糖値を下げるのか、というと
血糖はエネルギー物質でこれを下げるには
1)皮下脂肪に変換する
2)エネルギーとして使ってしまう
の二つの方法が有名だが、インシュリンは主に1)で使うといやでも太り気味になるので、
栄養バランスはすごく考えなくてはいけない。
レプチンは1)と2)の両方の作用を持つ。
だからインシュリンより効果が強く、細胞そのものでなく
細胞をコントロールする脳に働くので作用時間も長いと考えられる。
ただ、エネルギー代謝亢進には大量の熱発生があるので
体温が上がるとか動悸息切れがするとか汗大量にかくとかの副作用はある可能性がある。
もちろん上に書いた血圧上昇作用も見逃せない。
糖尿病がコントロールできても高血圧で脳出血起こしたら何にもならん。
つまりこの物質には確かに将来性があるんだが、今すぐどうこうではない。
うまくいくといいですねという話。
ましてや「レプチンでらくらくダイエット」なんて話はありえないのでご注意。
1型糖尿病、新たな治療法発見
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5861652
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