映画「凪待ち」も「本当の親じゃない」話だった

美波ちゃんが１０歳くらいのときに郁男との同居がはじまっている。
だからこの男の子と同じくらい。
もう６年同居して「入籍しないの？」と言われるくらいだから仲はいい。
この事件と違うのは、美波ちゃんが「放射能」といじめられて不登校から引きこもりになったとき、
母親は怒ったけど郁男は「美波だってつらいんだから」とかばったところ。
自分もギャンブル依存症で仕事はしたりやめたり、
へそくり盗んで競輪に行くこともしばしば。
だから引きこもってゲーム依存の美波ちゃんの気持ちもわかるし、責められない。

今裁判が進行している、父親が娘を殺した事件。
ずっと立たせたり冷水シャワーを浴びせたりしたあの事件ね。
母親の再婚相手が「父親がいない子はちゃんとしつけられてない」から
自分がしつけると言ってああいう虐待を繰り返したんだよね。
この事件もたぶんそうじゃない？
何か男の子に注意というか文句言ったら
（ランドセル片づけろとかそういうつまんないことであっても）
「ホントの親じゃないのに偉そうに言うな」と言われたんでしょ。で切れた。
父親がいないから自分が注意するしつける言うこときかせる、っていう
そういう思い込みがダメなんじゃないの？
そもそも、社会に迷惑かけるようなことを直接やったんでない限り、
親のしつけってそんなに重要か？
犯罪は困るけど、「しつけされてない」で困る恥かくのは本人じゃん。

親の役割って結局、子を受け入れることじゃないかと思う。
受け入れることができないなら、誰かに引き渡す。
だって子は受け入れてもらえないと生きていけないから。
受け入れるって「＠＠したら認めて（ほめて）やる」とかじゃないよ。
何をどう言ってもやっても「お前は世界の誰より大事な自分の子」って言うことだよ。
やくざ事務所でぼろぼろになった郁男を引き取るときに
「こんなろくでなしなんで面倒みるんだ？」と聞かれて
「こいづはおれのせがれだ」と答えた美波のじいちゃんみたいに。

■「本当の親じゃないくせに」に立腹か　埼玉の小４遺棄
(朝日新聞デジタル - 09月20日 11:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5795611