まず、35歳を過ぎると卵巣内の卵子が衰えてきて
受精着床できない、早期に流産しやすい状態が進行する。
35歳前の流産率を15%とすると35歳以後は20%を超えてくる。
これは年齢が高くなるほど確率が上がる。
40歳以上だとなんと、50から70%は流産する。
もちろん母体合併症も年齢とともに増加する。
むかしは妊娠中毒症と呼ばれた妊娠高血圧症候群をはじめ、
肝機能障害、腎機能障害、出血性疾患などなど。
胎児の急死や胎盤からの急激な出血も珍しいことではなく、
妊婦さんその人が命を落とすこともある。
妊娠分娩は全部命がけなんだが、40歳すぎるとその
「命の境界線」がすごく近くなってしまうわけだ。
それをのりこえる、つまり、
流産もしないで妊娠を継続させ、自分に大きな病気も起きず、
赤ん坊にも問題なく、分娩も無事に済んだ、ということは
当たり前と思う人もいるかもしれないが、
産婦人科医の自分にとっては「奇跡がまたひとつ」起きたと思うほどだ。
よかったよかった。
これからもよいこといっぱいありますように。
小雪の姉・弥生、第1子男児を出産「無事に産まれてきてくれてありがとう」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=5792543
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