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2019年03月20日14:15

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麻央力

前にも書いたとおり、「美女入門」を読みなおしている。
最新刊から昔のものにさかのぼる読み方をしているので、
あとで書かれたことが前はどう書かれていたかわかっておもしろい。

林真理子は歌舞伎は昔から見てたみたいで、今の海老さまも前からのご贔屓。
「あんなにハンサムで色気がある男は最近は見ない」とおお褒めだった。
交際がうわさされるようになると「さすがに天下のハンサム」だけあって
「相手はすごい美女ばかり、次から次へ」とこれもほめている。
ただこのとき、「結婚相手」については「歌舞伎役者さんだからお金持ちのお嬢」と予想して、
「結婚相手として発表されたら気の毒、だってこれまでの美女たちと比較されるから」と書いていた。

それが、2009年に麻央ちゃんとの婚約発表が出たらいきなり、
「女子力より麻央力」という文章を書いた。
この当時、女子力というコトバが出てきてもてはやされ、
能力も外見も自分を磨いていろいろな意味で少しでも前に出てアピール、
というのが「女子力のある女」ということになっていた。
きれいなだけではダメ、仕事だけできてもダメ、周囲に嫌われてもダメ。

…難しいよね。(笑うとこ
そんなスーパーウーマンにいったい誰がなれるのよ?
たぶん、時代の波みたいなもんがあって、無邪気な若い女の子が
コトバにらされていただけなんだと思うわ。
そういう女がいたらオトコは便利だものね。
ちょっと「女性が輝く社会」にイメージ似てるな。

で、その言葉が流行する中、林真理子は「今必要なのは麻央力」じゃないかと書いてた。
つまりすごい実力のある男性から、この人を一生自分の側に置きたい、と思ってもらえる。
それには周囲の気配りやでしゃばらずに相手を気遣うことや、もういろんなことが要求されて
実際には「女子力」よりずっと難しいと思うけど、たぶん林真理子の言いたかったのは
「女子力なんて言葉に踊らされないで自分をよく見ていいところを磨きなさい」ってことじゃないか。
結婚式に呼ばれたら、海老蔵がアフリカまで「指輪にするためのルビー」の原石採取に行って、
あまり大きくないちょっともろい石しかとれなかったけど、それをペンダントにして送る、
というビデオが流されていて、それをみた麻央ちゃんが泣いてたんだって。

まあそれはいい、それはいいけど、
麻央ちゃんはその後、乳がんになり、
それも検診に来るよう言われていたのを忘れててかなり腫瘍を悪化させてしまい、
さらにいわゆる標準治療を拒否して民間療法に走ったあげくすごくすごく進行して、
なんとか標準治療に戻ったけど最期の日々をおだやかに暮らすだけでせいいっぱい、という
悲劇的な結末に至った。
天下の大ハンサムで色男を仕留めたはあっぱれ麻央力、だったかもしれないけど、
やはりある程度の頭のよさというか、冷静さは必要だと思う。
それがあったら麻央ちゃんはまだ生きていたかもしれないから。
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