江戸時代なら庶民にも知識があったし、
赤線くらいのレベルでもそこに出入りする人間には知識があったと思う。
梅毒は、一番初期にはまたの付け根のリンパ腺が大きく腫れる。
ただし痛みがなく、2,3週間以内で自然に消失する。
外陰部に口内炎のひどいやつみたいな潰瘍ができることもあるけど、
これも痛みがほとんどなく、やはり数週間で自然に消える。
この段階(第一期)で気づけばペニシリンがとても有効。
ただし1か月以上飲んだりしないとダメなんだけどね。
ここで気づかなくても、数か月以内に「バラ疹」が出る。
胴体ウエスト部分を中心にピンク色のぽちぽちが、かなり広範囲に出る。
手のひらや足の裏にも出る。
胴体は鏡で見るか他人に指摘されないとわからないけど、
手のひらは自分で見えるので、「気味悪い」と皮膚科受診したりする。
ちなみにこれも、痛くもかゆくもなく、数週間で自然に消えます。
ここまでが梅毒第二期、まだペニシリンでなんとかなる。
以後どうなるかはネット検索でもしてくださいよ。ひどい話だから。
問題なのは「妊婦」なのよね。
妊娠中に梅毒感染すると、約4週間で赤ん坊に菌が到達するの。
それまでにペニシリンが間に合えば赤ん坊は助かる。
でも間に合わないと…これもコミックの「コウノドリ」か何かで見てね。
すごくひどい話だから。
で、妊婦も含めて「不顕性感染」ってものがあってね、症状がほとんど表に出ない。
その場合でも体内でトレポネーマちゃんは増殖していきますので、
最終的には同じこと。
江戸時代のお女郎さんや廓のご主人なら知ってたこと、
赤線のおねえちゃんや社長(やくざさん)なら知ってたことを知らないから、
どんどん感染が広がるんですよ。
梅毒患者、48年ぶり6000人超
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5452531
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