7月は多くの音楽を聴くことが出来、さらに素晴らしい作品にも出会えた月でした。
数が多いので、複数に分けて書きます。
■All Traps On Earth「A Drop of Light」 2018年
人生レベルで素晴らしいと思うアーティストに出会ってしまった感覚です。
1曲目「All Traps on Earth」の女性ヴォーカルの緊張感のある響きと、ブラスによるヘヴィなリフ、メロトロンに変拍子のリフ、と暗黒プログレの理想のような音楽性。
「Magmatic Warning」のミニマルな鍵盤リフの叙情性と昏いヘヴィネス。
何処となく雅やかな日本の情緒に通じるものを感じさせる、「Bortgloma Gardar」のフルートの幽玄な響き。
・Bortgloma Gardar
https://www.youtube.com/watch?v=ZRA8mlZ0Ks4
■Oranssi Pazuzu「Mestarin Kynsi」 2020年
「Valonielu」での何とも言えない毒と催眠に幻惑されるような感覚がツボにはまって以来、愛聴していたアーティストです。
独特の精神世界や宇宙を思わせる音空間、ブラックメタル由来の不穏な呪術的な感覚と、他では聴けないバランスの魅力は、時間を忘れて聴いてしまう、期待通りの作風でした。
Steve Reichのパルスの手法を取り入れた「Uusi Teknokratia」にも新鮮な衝撃を受けました。
・ORANSSI PAZUZU - Uusi teknokratia
https://www.youtube.com/watch?v=ScMbsZW3qn4
■Wormrot「Voices」 2016年
シンガポールのグラインドコアバンド。
基本的に粉砕と爆走でありながら、ブラストと不穏なリフだけでなく、時に「Shallow Standards」のようにメロディを感じる楽曲があったりするのも魅力です。
何も考えずに気持ちを切り替えたい時にガンガン聴きました。
・Wormrot - Voices
https://www.youtube.com/watch?v=WlPxgm0FSYw
■Antichrist Demoncore「Satan is King」 2020年
「刺激的な激しい音楽が聴きたい」と思って色々探っている中で出会った作品です。
苛烈な激速ドラムと、重さで潰すようなヘヴィさ、聴いていてその抑揚が癖になって、全く飽きません。
略称がACxDCなのもご愛敬。
・ACxDC - SATAN IS KING (FULL ALBUM STREAM)
https://www.youtube.com/watch?v=p2hhPntIIAU
…つづく。
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