「deltarune」と「UNDERTALE」の楽曲のオーケストラ公演に行ってきた時の記録です。
ゲームのストーリー構成になどらえて、プログラムも複数種類あり、自分が観たのは「Bプログラム The Other Side」と呼ばれるセットリストでした。
最初は「deltarune」からのダイジェスト的な楽曲演奏。
戦闘曲の「Rude Buster」、「Chaos King」と、聖剣伝説からの影響を感じる「Field of Hopes and Dreams」が特に好きなので、どれも演奏されてすでに幸せでした。
続いては「UNDERTALE」の楽曲。
序曲「Once Upon a Time」の後は、第一楽章〜第五楽章、ラストに「終楽章」という流れでした。
ゲームの映像を映しながらの公演なので、各シーンを思い起こしたり、台詞や展開を観られました。
映像と演奏のタイミングをシンクロさせたり、SEの再現もありで、とても良い演出でした。
ここからはゲームのネタバレも含みます。
今まで観てきたゲームミュージックのオーケストラ公演を色々観てきましたが、ラスト「終楽章」は最もストイックで尖った演出で、衝撃に虚脱しました。
観た人の中で、何年も語り継がれる公演になると思います。
それぞれの楽章で個人的に印象に残ったところについて。
■序曲
・「Once Upon a Time」、ゲームをクリアした後で見返すと、「このメロディやモチーフの音型は、ほかのあの曲でも使われていたんだな」と気づく事もあって、灌漑深いです。
■第一楽章
・トリエルとの戦闘曲「Heartache」は、関係性を知って聴くと、よりメロディの切なさが心に響きます。
■第二楽章
・「Snowy」、「Snowdin Town」の、目の前に雪が浮かぶような曲調。
■第三楽章
・「Waterfall」の荘厳な協調を、原曲のベル(?)に極めて近い形で再現されていたことと、ピアノの響きに感動しました。
・アンダイン戦の名曲「Spear of Justice」。
■第四楽章
・「Waterfall」のフレーズ(アンダインのモチーフ?)を活かした名曲「Another Medium」。
・メタトンとアンダインのモチーフ(?)を活かした「CORE」。
・ジャズ的チップチューン「Spider Dance」をオーケストラアレンジで楽しめる時間。
■第五楽章
・フォークトロニカ的な優しく暖かな曲調の「Undertale」。
・悲しき決戦「Bergentruckung」〜「ASGORE」への思い入れ。
・「Your Best Nightmare」〜「Finale」のドラムンベース的な生ドラムの格好良さ。
■第六楽章
・モンスターたちを虐殺していく、通称Gルートを再現。
・「Battle Against a True Hero」、「MEGALOVANIA」の連続で音楽的な興奮は高まり、その反面、ストーリーの絶望感も押し寄せてくる原作そのものの流れ。
・Gルートのエンディングラスト映像に合わせて会場の照明もブラックアウト。
そのまま指揮者、演奏メンバーが退出して終わるという衝撃の幕切れ。
・ステージから演奏者が去っていき、アナウンスが流れるまでの、耳が静寂で痛いかのような静まり切った感覚は一生忘れないでしょう。
・そして、終演アナウンスが流れてからの、万雷の(本当に万雷の)拍手の嵐も、ひとつの「現象」を体験したと言う、圧巻の余韻が残りました。
ログインしてコメントを確認・投稿する