ドリパスの投票企画で再上映が決まったので、観て来た時の記録です。
とは言え、当日はトラブルによりフィルム上映が出来なくなったため、急遽、Blu-rayの再生と言うことになり、びっくりしました。
映画3部作から遡って観ているので、深い考察などは出来ないのですが、硬派な世界観と、正統派SFな感覚の近未来への警告には、現実と地続きの問題意識を強く感じました。
理想の何かにすべてを委ねて生きていきたいと言う欲求は、実は独裁への隷従願望と似ている事。
人が作ったシステムや制度それ自体は、人間が作ったものである以上、意図的な偏りや権力の不均衡は入らざるを得ないと言う視点。
生活で精一杯な状況になってしまった場合に、システムや制度へ積極的に関わって、不正を正したり追及するのは難しいこと。
鑑賞後に、そうした数々の問題を無意識にでも心に持つ事で、実は自分達の生きる世界そのものを描いたものだと実感します。
勿論、キャラクター、戦闘シーン、メカニックなど、エンタテイメントとしてもストレートに魅力的でした。
特に、狡噛の「また俺を捕まえに来い」は、格好良過ぎて参りました。
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