地獄のGo To

緊急事態宣言発令時に予約済みの旅行をキャンセル。
来店客の120％がキャンセルという予想外の状況に、涙ながらに仕事をしていたJT〇のおねえちゃんへの激励を兼ねて、9月のビジネス（自称）予約目的に訪店。
ネットで予約すればかなり簡単で、且つポイントも溜まるのだが、少しだけ親心な気分。

地元のJ〇Bは来店するのも予約が必要で、ちょうど昼時をブッキング。チケットを取ってから、美味いメシを摂ることにしよう
担当についたのは、おそらく3か月間の社内研修を経て、8月にいよいよ独り立ちなおねえちゃん。日本一の人気企業に入社して、途方もない厚い雲に巻き込まれたOLちゃんのデヴュー戦。（当社調べ）

こちらのニーズはすでに予約時にメールで打診済み。
あとは〇TBのベストプランを探り出して、たびたびバンクから引き落としをすればおしまい。10分もあれば終わるだろう。
ところがですね、これがマニュアル通りのおバカ丁寧な対応で、ほぼすべての書面を1文字1文字読み聞かせてくれる。
途中で遮ってもなお、続きからリスタート。
しかも、途中でご自分の旅行体験を挟んできたり、これも多分、JT〇の先輩OJTの教えなのだろう。『お客さんの心をつかみなさい』みたいな。

例えば、レンタカーの話になると、
「四国でクルマを運転するのは勇気がいりますよね。最初、高松空港を出た時からそう感じてたんですけど、一番あれなのは高知ですね。ウインカーなんか出す人、見たことないですから」と、全高知県人を敵に回す。
彼女が今後、四国に転勤しませんように。

まるで我が娘たちの働きぶりを思い浮かべるように、彼女の口上に付き合ってあげたけど、「Go Toの巻」は凄かった。
おいら自身、誰よりもGo Toルールを知っていると自負自覚しているが、彼女の勉強の成果を聞くのも人生の先輩としての責任でもあろう。
【神が人間に一つの舌と二つの耳を授けたのは、我々がしゃべるより他人から二倍よけいに聞くためである】哲学者・エピクテトスの言葉が響く。

そもそも中途半端な形で始まったGo To今、説明しても結論はない。
ただ、日本一の旅行代理店としては、絶対にカスタマークレームを受けたくはない。
そんなリスクヘッジが手に取るように伝わってくる。
「大丈夫ですよ、Go Toが途中でなくなってサービスされなくなっても。そもそも当てにしているもんではないですから」
と、伝えているのだが、ほとんどおいらの顔色は伝わらない。
マスクを外すか、アベノマスクに付け替えるしかないのだろうか。

ついには、まだ何一つ決まっていないGo Toトラベル＝クーポン版にまで話を広げてきやがった。否、話を広げてきていただいた。
「まだどのようにクーポンがプレゼントされるか、決まっていないんですよ」
話の途中で《Go Toが中途半端なので、何があっても〇TBは関係ありません承諾書》にサインをしようとすると、「まだ途中ですのでサインはあとで！」みたな感じで、俺の話を聞け！が続いていく。セリフを変えて、同じフレーズを3回も聞かされた
否、聴かせていただいた

このような時は、臥薪嘗胆、常に笑顔。朝が来ない夜はない。
大富豪・カーネギーはこう言った。
【笑顔は一ドルの元手もいらないが、百万ドルの価値を生み出す】
これでいいのだ。

で、対面してから50分後。（←マジ）
ようやく予約が終わり、
「チケットと領収書はのちほど郵送しますね〜」の笑顔で収束。
再四、Go Toのリスクを話し出そうとしたので、さすがに両手で制し「おじさん（←おいら）、お腹すいちゃったよ〜」と、笑顔で退席した。

この調子で、ほかのお客さんの対応したらあれだな
コロナの時期、世間には短気な人が増えてきた。
何ごとにも心にゆとりと太陽を持て。
【人生の意義はあなたが人生から逃れることでなく、何を与えるかなのです。これがわかれば人生は豊かになります】と、キング牧師は語っている。
人生が豊かになったので、昼飯抜きでも大丈夫



■「要請に従うのが馬鹿みたい」　飲食店、あきらめと不満
(朝日新聞デジタル - 08月04日 12:05)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6182174