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2020年07月30日19:45
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《2020京都5》杉本
7月。
思いがけず《杉本博司月間》となった。
例えば、1日から始まった日経新聞「私の履歴書」。
中旬の銀ブラでは彼の奥さまが経営する《ギャラリー小柳》で作品鑑賞。
そして、京都最終日。この日に合わせたかのように2館で個展開催の僥倖。
（京都5）承前
https:/
かつての京都市美術館は、京セラがネーミングライツを取得して《京都市京セラ美術館》
なので、略称は京京美。
帝冠様式を遺して地下部分に青木淳設計のコンセプト、東西軸が強調された壮大なる空間美が胸を打つ。
3年のリニューアル期間を経て、本来3月21日グランドオープンがコロナで延びて5月26日、京都府民だけに限定した初弾開館。
6月中旬からようやく全国民に開放され、7月25日、神奈川県民がここに集う。
『杉本博司 瑠璃の浄土』★5．
日時指定の入館券だが、売り場のおねえちゃんは「今日中でしたら何度も出入りできますねん」と、空いていますよのメッセージ。
『光学硝子五輪塔』
冒頭に並ぶ12基の五輪塔。まずは、これに理解が進まないと、来観客はかなりの速度で鑑賞室を駆け抜けることになる。
ゆったりと観ている人、急ぎ足で見ていく人、およそ半々。
セキュリティスタッフもあまり多くを語ろうとしないほど、極めて象徴的な代表作。
杉本先生は多種多様な芸術家でありながら「宵越しのカネは持たない」人生観で、有り余る資産を骨董品に変えていく。
その最終系が《小田原江之浦測候所》。川オスベスト5ぐらいの屋外美術館。
世界初公開『OPTICKS』シリーズ。
直島『護王神社』のミニチュアは、腰をかがめて海景を覗く。
セキュリティスタッフさんから話しかけをいただいた。
京京美、随一、否、唯一、杉本博司ファンとお見受けする。
「直島のこの神社を初めて観てから、杉本さんファンになりました。今回、この美術館でお仕事ができてうれしいです」
ただ、杉本作品鑑賞経験は護王神社が唯一だそうで、きっとコロナが終われば彼女も江之浦にやってくるだろう。
杉本博司先生自身、おそらく大満足の展覧会。手抜き一切なく、自信作をしっかりと展示してくれていた。
最後の展示室には江之浦測候所・光の舞台で舞う田中泯が延々と流されている。
ハトを跨いで最先端にまで歩を進めていく田中泯。江之浦に、今一度行ってみたい。
『硝子の茶室 聞鳥庵（モンドリアン）』
中庭に出ると池に浮かぶモンドリアン。
昨年1月、雪景色のヴェルサイユで出会ったモンドリアンが、古都・京都へ還ってきた。
懐かしい。フランスと日本、同じ茶室。
京京美では、ほかにコレクション展と『ザ・トライアングル 鬼頭健吾:Full Lightness』を鑑賞。滞館時間2時間30分、常に混雑なし。文句なしの大満足
平安神宮にも寄り道をせず、歩いて5分。
先に《だる満》で腹を満たして、細見美術館。
『飄々家具-杉本博司の表具表現世界-』（細見美術館）
若冲のコレクションで知られる細見だが、今回は杉本博司一本で所蔵品展はなし。
彼の作品+細美所蔵の骨とう品。確かに飄々として面白い。
来観客は京セラの100分の1程度。
但し、かなりインテリジェンスな人たちが、ほぼ単独でじっくりと眺めていた。
少しだけカフェで休んで75分。
時計を確認すると、のぞみ
が走り出すまでまだ余裕がある。
東山から地下鉄を乗り継いで北山
地下鉄駅から地上に出ると、歩いて0分。安藤忠雄作《陶板名画の庭》
入場料100円という受付の人件費にもならないワンコインを支払って、ミケランジェロやピカソ、ルノワールに目を凝らす。
さらに、シカゴから取り寄せのスーラ
出来栄えは大塚国際の（略）だが、時間つぶしとこれから大塚国際を目指す人への予習にはちょうどいいスポットなのかもしれない
京都2日間、これにておしまい。
杉本博司の私の履歴書も明日で校了。
8月からは川崎オスカーが始まるらしい。（←始まらない）
■県外への修学旅行、子どもを行かせる？ 判断に悩む母親…みんなの意見は？
(TOKYO FM + - 07月30日 06:50)
https:/
思いがけず《杉本博司月間》となった。
例えば、1日から始まった日経新聞「私の履歴書」。
中旬の銀ブラでは彼の奥さまが経営する《ギャラリー小柳》で作品鑑賞。
そして、京都最終日。この日に合わせたかのように2館で個展開催の僥倖。
（京都5）承前
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かつての京都市美術館は、京セラがネーミングライツを取得して《京都市京セラ美術館》
なので、略称は京京美。
帝冠様式を遺して地下部分に青木淳設計のコンセプト、東西軸が強調された壮大なる空間美が胸を打つ。
3年のリニューアル期間を経て、本来3月21日グランドオープンがコロナで延びて5月26日、京都府民だけに限定した初弾開館。
6月中旬からようやく全国民に開放され、7月25日、神奈川県民がここに集う。
『杉本博司 瑠璃の浄土』★5．
日時指定の入館券だが、売り場のおねえちゃんは「今日中でしたら何度も出入りできますねん」と、空いていますよのメッセージ。
『光学硝子五輪塔』
冒頭に並ぶ12基の五輪塔。まずは、これに理解が進まないと、来観客はかなりの速度で鑑賞室を駆け抜けることになる。
ゆったりと観ている人、急ぎ足で見ていく人、およそ半々。
セキュリティスタッフもあまり多くを語ろうとしないほど、極めて象徴的な代表作。
杉本先生は多種多様な芸術家でありながら「宵越しのカネは持たない」人生観で、有り余る資産を骨董品に変えていく。
その最終系が《小田原江之浦測候所》。川オスベスト5ぐらいの屋外美術館。
世界初公開『OPTICKS』シリーズ。
直島『護王神社』のミニチュアは、腰をかがめて海景を覗く。
セキュリティスタッフさんから話しかけをいただいた。
京京美、随一、否、唯一、杉本博司ファンとお見受けする。
「直島のこの神社を初めて観てから、杉本さんファンになりました。今回、この美術館でお仕事ができてうれしいです」
ただ、杉本作品鑑賞経験は護王神社が唯一だそうで、きっとコロナが終われば彼女も江之浦にやってくるだろう。
杉本博司先生自身、おそらく大満足の展覧会。手抜き一切なく、自信作をしっかりと展示してくれていた。
最後の展示室には江之浦測候所・光の舞台で舞う田中泯が延々と流されている。
ハトを跨いで最先端にまで歩を進めていく田中泯。江之浦に、今一度行ってみたい。
『硝子の茶室 聞鳥庵（モンドリアン）』
中庭に出ると池に浮かぶモンドリアン。
昨年1月、雪景色のヴェルサイユで出会ったモンドリアンが、古都・京都へ還ってきた。
懐かしい。フランスと日本、同じ茶室。
京京美では、ほかにコレクション展と『ザ・トライアングル 鬼頭健吾:Full Lightness』を鑑賞。滞館時間2時間30分、常に混雑なし。文句なしの大満足
平安神宮にも寄り道をせず、歩いて5分。
先に《だる満》で腹を満たして、細見美術館。
『飄々家具-杉本博司の表具表現世界-』（細見美術館）
若冲のコレクションで知られる細見だが、今回は杉本博司一本で所蔵品展はなし。
彼の作品+細美所蔵の骨とう品。確かに飄々として面白い。
来観客は京セラの100分の1程度。
但し、かなりインテリジェンスな人たちが、ほぼ単独でじっくりと眺めていた。
少しだけカフェで休んで75分。
時計を確認すると、のぞみ
が走り出すまでまだ余裕がある。
東山から地下鉄を乗り継いで北山
地下鉄駅から地上に出ると、歩いて0分。安藤忠雄作《陶板名画の庭》
入場料100円という受付の人件費にもならないワンコインを支払って、ミケランジェロやピカソ、ルノワールに目を凝らす。
さらに、シカゴから取り寄せのスーラ
出来栄えは大塚国際の（略）だが、時間つぶしとこれから大塚国際を目指す人への予習にはちょうどいいスポットなのかもしれない
京都2日間、これにておしまい。
杉本博司の私の履歴書も明日で校了。
8月からは川崎オスカーが始まるらしい。（←始まらない）
■県外への修学旅行、子どもを行かせる？ 判断に悩む母親…みんなの意見は？
(TOKYO FM + - 07月30日 06:50)
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