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2019年09月18日23:07

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《2019熊本2-2》つなぎという小さなアートの街、麦茶

今日、税理士さんと会話をしていると、ふとした話題からこんな提言を受ける。
ひよこ「私が生きているうちに絶対に行きたい場所。川オスさんとは感性が一緒なので、ぜひ、行ってきてくださいね」
つまり、先生はまだ行くことができないけど、あなた(←おいら)なら行ける。行ったら感想を教えて欲しい。そんな感じ。
嬉しい一言だけど、国内ではあるがいささか行くには苦労しそうな場所。
果たして、行くことができるのか、おいら。

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(承前)
今年2回目の熊本。これまで踏み込むことのなかった南肥方面へようやく辿り着くことができた。
高速道路のアクセスも良好で、途中からは無料開放区間もある。
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《つなぎ美術館》
NHK日曜美術館で特集していた小さな街の小さな美術館。特長は現代アートと彫刻。
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1階ホワイエに掲げられた大判の風景画は、この地に数か月住み込んだアーチストが仕上げた「レジデンス・アート作品」の一つ。
後ほど、モノレールに乗ってとたどり着く展望地からの町の眺望。
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企画展は『熊本から宮城へ 水曜日の消息展』。
ルールは水曜日に起きた出来事や書き綴った手紙を、それぞれの水曜日郵便局に向けて投函する。
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水曜日の手紙を受け取った郵便局は、個人情報を隠して、水曜日の手紙を出してくれた他の差出人に返送する。
つまり、水曜日の手紙を書いた人は、会ったこともない別の水曜日の手紙を出した人から返信が届くという仕掛け。
瀬戸内粟島の漂流郵便局とのコンセプトが似通っているが、どちらも2013年発のアートプロジェクト。
どちらも一番煎じであるとしよう。
ちなみに感動の量は、圧倒的に漂流郵便局。これは仕方がない。
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すでに、この水曜日郵便局はその役目を終えて企画そのものが終了しているが、最初に始めた熊本・赤崎水曜日郵便局や、その後、場所を宮城に移して開始された鮫ケ浦水曜日郵便局に届けられた幾つかの手紙が、教室に展示されている。
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まるで、書き手たちは小説家やエッセイストになったような気分で便箋に好きなことを書き綴る。書くことのできるという幸せは、書かなければならないという苦痛の一切を払拭させる。
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高校生時代、いや、もしかしたら小学生時代から筆まめだった自分にしても、半世紀も前の年賀状を読みながら、当時のノスタルジーに浸ることができる。
今にして、日記をつけていることや手紙を保管している楽しみを得ることができるとは。
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3階の企画展は残念ながら開催を週末に控えて準備中。
それでも完成途上の作品を見せていただけるのだから、都会からやってきたネズミは幸せ者だ。
作家さんは柳幸典。砂糖で作った国旗の中を蟻さんが歩いてアートにする作品は、横浜や愛知のトリエンナーレで出会っている。
ウルトラセブンとウルトラマンの増殖は、おそらく初見。1週間遅くに来ればよかったのに泣き顔

展示室を出て3階カフェをスルーして常設のモノレール。
カフェにいたおばちゃんから声が掛かり、
猫「今なら貸し切りで上がれるわよ。貸切料金はサービスするわ」と御年75歳のシルバー人材。
9人乗りだという小さな箱に一人乗り込むと、刀自が1人同乗してガイドよろしくおいらを見つめて語り出す。
眼下に見える神社や、津奈木町の誇り「重盤岩」の想い出。
最大斜度が33度、日本で2番目に傾斜のある不思議なモノレールは、削り立った急こう配の岩道をノロノロと登っていく。
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到着した頂上駅が舞鶴城公園となって、小さく開けている。
公園という名ばかりの広場では、上半身裸になった植木職人たちがベンチやコンクリートの上に寝そべっている。
そりゃそうだ。この日の気温、35℃でクソ暑い。
ふらりとやってきた独りぼっちのおやじ(←おいら)を見て驚いた人、そのまま寝込んでいる人、それぞれの情景。
ガイドのおばあちゃんからは、
ひよこ「帰りも貸切だから、ゆっくり頂上を散策してきてください。ここで待ってますわハート達(複数ハート)」と、まるでお大尽になったような気分。
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彫刻は佐藤忠良をはじめとして、それなりに好作品。
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津奈木町の誇りとされる重盤岩では、昭和天皇生誕記念で建てられた日の丸が、毎日毎日、頂上から町を見守っているそうだ。
ちょっとした散歩道を上がったり下がったりして、汗をかきながら広場へ戻ってきた。
ガイドばあさんに声を掛けようと探していたら、先ほど上半身裸だったおじさんから紙コップに入った冷たい麦茶を手渡される。
御礼もそこそこに、感謝の笑顔を振り向けると、おじさんも笑顔を返して何か話してきた。
ブタ「◎♯$%#&*+=★」
フィンランド語や津軽弁よりも理解不能な現地語。
何ひとつ通じなかったけど、麦茶がとても冷たくて美味しかったことは感謝として伝えることができた。
旅先の一期一会。上半身裸でも、気持ちの優しいおじさん、ありがとう。
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■トトロそっくり、海辺で不思議な出会い 知る人ぞ知る穴
(朝日新聞デジタル - 09月18日 11:15)
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