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2018年12月14日23:10

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《落語》討入の日

昨年、横浜にぎわい座で初見した横浜生まれの立川志の八が、そのにぎわい座で初めての落語独演会。
高座の立ち居振る舞いは、小志の輔といわんばかりで、巧さの中に知的な側面も見えてくる。
その独演会のゲストに招かれたのが、10月の俳優座で初見した活動弁士・坂本頼光と知って、行かないわけにはいかなくなった。(←行く)
一粒で二度おいしい。
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桂歌丸にとっては自らの本拠地で、亡くなるまで名誉館長の職を果たした《横浜にぎわい座》。歌丸師匠を偲んだ追悼パネル展が開催中であるが、中身はあれだ。
チケット売り場では、最近の落語人気を彷彿とさせるように、多くの公演が前売り完売と記されている。
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『しのはち巣ぺしゃる』★5.
開口一番。舞台が暗くなり高座のスポットに、志の八が浮かび上がり、落語家さんの講談が始まった。
2階席を若干残してほぼ満員の寄席客だまりが水を打ったように静寂となる。
語りは『二度目の清書(きよがき)』。
立川流の流儀として二つ目までに、この『二度目の清書』か、ほかの忠臣蔵に関連する講談を1つ語りつくせるように修業をするという。
そういえば、今日12月14日は討入の日だったのか。

そのまま志の八の挨拶を経て、二つ目になったばかりの三遊亭鳳月の『金明竹』。
上方のお客さんの挨拶は立て板に水だったが、惜しくもサゲで噛み噛みしてしまい、締まらないオチとなっていたのが残念+同情。
二つ目になって初めての寄席一席出演、トラウマになりませんように。

ふたたび志の八、題目は『尻餅』。
噺はじめが「おまいさん、いつまで寝てんのよ」なので、落語を中途半端に知っていると「おっ、『芝浜』か」と早合点するネタだが、その辺のウンチクを彼がしっかりと笑いにつなげていた。
年末向きの噺には違いないが、それにしても下らない。

緞帳が下りてプロジェクターがセットされ暗転ののち、舞台袖から坂本頼光の姿。
蟹座「待ってました〜」の見事(自称)な掛け声に、素直に喜んでコメントをくれた頼光。
志の八の独演会には申し訳ない掛け声ではあるけど、志の八のためにもう一つ取ってある。大丈夫だ。
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144『実録 忠臣蔵』(1921年/無声:25分)★5.
前回同様、上映作品のうんちくを池上彰や林修先生以上にふんだんな話題で客席を包み込む。おそらく、客席の9割以上は彼が何たるかを知らない。
津川雅彦の祖父に当たるマキノ省三監督作品。本編は牧野監督が編集中に、完成フィルムのほとんどを火災で燃やしてしまったという曰く付き映画。
現存するフィルムは90分ものと、坂本頼光が自己所有するわずか25分のバージョン。
それをなお早回しで上映し、頼光が弁士を務める。
終後の拍手が鳴りやまないまま、中入りとなった。これでまた100人の頼光ファンが増えてしまった。チケットの取れない活動弁士になりませんように手(パー)

15分の休憩ののち、トリの題目は『火事息子』。
蟹座「たっぷりと〜」
大向こうも楽屋も惚れ惚れするようなタイミングの妙で、主役の芸を持ち上げてやった。
すぐさま志の八から、返しのマクラを頂いて面目躍如。
のどの調子が悪く、少しだけ詰まるところもあったが、人情噺もしっかりこなせる噺家であることを知ることができた。
立川志の八、そして坂本頼光。この2人、これからも追いかけるハート達(複数ハート)

ブタ東名あおり、被告に懲役18年
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5418501
悲しいことにあおり運転のクソ野郎の刑は、わずか18年。
44歳になれば、再びこの世の中に現れて共生することになる。
この18年すら上訴審で刑が減じられる恐れすらあるのだから、遺族たちにとってはやりきれない。
18年後、彼が刑務所のゲートウェイを出た途端、正義の鉄槌が下されますようにと願うばかり。例えば、あのトラックの運転手によってでもいい。
目には目を、新時代の忠臣蔵。多くの人が快哉を叫びながら許すはずだ。
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