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2020年11月23日11:11

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「盤上のアルファ」を読んで

社会部から追い出されて文化部の将棋担当となった新聞記者と、プロ棋士を目指す貧困の男との関りを描いた物語。

第1章と第2章の登場人物が全く異なるので短編集かと思って読み進めたが第3章からそれが交わりそうでないことが分かった。

物語の中で、小料理屋の女将の仲立ちで新聞記者と貧困の男が同居することになるが、やや突飛な気がしたけれど最後にその訳が分かり納得。。女将と貧困の男の出会いも事前にそれとなく語られており、さらに納得。。

「女神のタクト」もそうだったけれど、この本の所々にあるペーソスを含んだ会話には思わず笑ってしまう面白い小説だった。塩田武士氏の小説をこれからも読もうかな。。

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