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2020年01月23日14:20

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タクシー運転手への道 その22


さて、前回のあらすじと行きたいところだが、間が空き過ぎでどこまで書いたやら。
実はもう特に変わったことも面白い事もない。

研修所に戻ってからは、最初に来た時に教わったように、大きな声で挨拶をし、本当ならば銀座散歩研修に行く前に受けるべき授業を受け、UDタクシーと呼ばれる、ワゴンタイプのタクシーで車椅子のままお客さんに乗ってもらうための研修をうけた。

あとタクシーのメーター操作、多種多様な支払方法について教わり、実際に操作をやる。
当然、お客さんの役を誰かがやってシミュレーションで練習をする。
みんな真面目にやるので、特に面白いこともないまま終了。

法令試験用の授業を、法令試験に受かった後にやる意味不明な事態も特に何事もなく終了。

最後に、同乗指導。
研修所の指導員の一人をお客さんとして半日以上後ろに乗せて、実際に車を運転する。
指定の場所まで行ったら、いったん指導員が降りて、その場所で手を挙げるので、そこに通りがかったていで乗せる。
そこでどこまで行くか聞いて、実際にそこまで送る。
その途中で、お客として運転手である私に話しかける。
普通のお客さんの場合もあるし、厄介なお客さんの場合もある。
乗った瞬間に怒ってる人とか。

出身は〜とか前の仕事は〜とか何故タクシー運転手に?〜とか個人的な話もする。
嘘を言う理由もないので、普通に受け答えをする。
そして実際に会話が弾むと、研修として会話を振ってきているのか、リアルに会話を求めてきているのかわからなくて少し困る。
ちょうど研修所の指導員の健康診断の日だったようで、指導員さんが痛風かもしれないという話を振ってきた。
自分も、今は全く治まったが、何年か前に同じ経験をしたので、それについて詳しく話をすると、すごく食いついてきて、休憩時間もその話で盛り上がった。
痛風を経験して、初めてそれが役に立った瞬間だった。

話が盛り上がっても指導は指導。
研修所は埼玉にほど近い場所にあった。
言われるがままに、乗せて降ろしてを繰り返していたのだが、埼玉のとある場所まで乗せていき、そこで降ろした。その場所から再度乗せて、次の場所を言われそこに向かう。
そして「アウトだよ。」と言われた。
東京で営業するタクシー運転手は、埼玉で営業してはいけないというルールに引っかかってしまった。
というか、地理が全然わからない場所なので、そこが埼玉である事すら理解していなかったわけだが。

同乗研修もまあとくに面白いことはなく終了。
最後に、乗った車を洗車して終わり。
その後は暇で、スケジュールの違う他の人たちが、授業を終えて、夕礼が始まるまで待機。
夕礼で簡易的な卒業式みたいなのをやって、研修の終了証を貰って終了。
最後にコメントをみんなの前で何か言うのが面倒だったくらい。

11日間、休みが入るので約2週間の研修がこれで終了。
もう満員電車に乗らずにすむ。
11日なので、1日1万円で11万円の給料が出る。
この月は本当に貧乏で厳しかったことはここに書いておくべきだろう。
タクシー運転手の求人にある、祝い金等はすぐには出ない。
実際に営業所に行って乗務して何日か後に振り込まれる。
それなのに、初乗務の時には、釣銭を何万円か準備しなくてはいけないし、生活費も当然かかる。
研修中1日1万円でるといっても往復の交通費やお昼ご飯代やらで、お金がかかっている。
転職もそう簡単では無かった。
少しくらいの余裕と、計画性が必要だ。
もう次の転職先を探さなくても済むようにしたいものだなと、この時思った。

ところが実際に営業所に行ってみると、とんでもない事実が・・・

というわけで、タクシー運転手への道はここで終了です。
長い間ご愛読ありがとうございました。
最後は特に何も変わったことが無くて、盛り下がった感でしたが、無事タクシー運転手になれました。
この後のことは、徒然なるままに書いていこうかと思います。
ちなみに、最初の頃に出てきた同じ営業所で、研修が軍隊のようだと教えてくれたSさんはもういません。
その理由と紆余曲折については、また機会があればということで。


                              〜笑〜


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