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2020年01月29日19:46

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エメトセルク考。(漆黒ネタバレ)

「全ファイナルファンタジー大投票」中間結果を発表! 「エメトセルク」現時点で11位に、「セフィロス」は10位入りを果たせず
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=47&from=diary&id=5951365


「私は、ガレマール帝国の初代皇帝ソル。 同時に、その他もろもろ戦乱呼ぶ国々の立役者……。しかして、その実態は…… 「アシエン・エメトセルク」と申し上げる」

彼はそう自分を紹介した。
光に充ち溢れすぎた世界に闇を取り戻す旅を続けて来た我々に対して

「大罪喰いを倒してくれたものだから、光は大きく減退!私たちの計画、全部パー!」

文句たらたらに、そして大仰なジェスチャーで苦情を浴びせて来た。
しかし、次の瞬間彼が口にしたのは

「協力関係を結ぼう」

アシエンと言えば14の中で暗躍して、明らかに悪者だったはずだ。
それがなんと目の前に現れるばかりか、我々の旅に同行しようと言うのである。
メンバーも困惑し、お互いの顔を見合わせ言葉も出ない様子だ。
彼は言う。

「互いを知らないまま殴り合い続けることほど、野蛮で不毛なこともあるまい。一度くらいは、冷静に歩み寄ってみるべきじゃないか?」

今まで敵として認識していた者が出すには余りにも怪しい提案。

「やる気さえあれば、何度でも計画を立て直せる」

彼が協力関係を結び、我々に同行するのは自らが不滅の存在であり、たかだか100年そこらを費やしても問題が無いからだそうな。

「その前に、向き合ってやってもいいかなと思ったのさ。当世の英雄が、何を願い、何を為し……本当に私たちと相いれないのか」

漠然と“敵”として捉えていた者からの提案。
困惑しか無い。
彼は続けた。

「だからお前たちも、向き合えよ。謂れも知らず忌み続けてきた、私たちアシエンに。その果てに、案外……わかりあって手を取り合う道も、あるかもしれないぞ?」

そんな感じで始まる彼……エメトセルクとの旅。
そして彼は旅の途中でエーテルの狭間に囚われた我々の仲間を救い出し、古い時代の壁画に対して注釈をしてくれた。
世界を霊災によって破壊する事がアシエンたちの宿願だと言うのは知っていた。
しかし、すべてを破壊して14の世界に分かたれた魂をもとの一つにしようと言う事は知らなかった。
14ある世界それぞれに、本来の自分の1/14の魂が分裂してしまっていると言うのだ。
そしてアシエンは分かたれる前の世界の住人だと言う……。


こんな感じで出会うエメトセルク。
今まで暗躍し、敵として現れ、倒してきた相手。
猫背な彼は外連味溢れるしぐさや発言をするが、どこか寂しげでどこか真面目さも感じさせる。
血も涙もない奴ではなく、一人の人間としていい人なんだなとも思えて来る。
しかし、彼と我々のレールは離れねばならない。
彼と袂を分かたねばならない。
彼は目的の為に世界を破壊しなければならないし、我々はそれを阻止する側である。
以前敵として現れたアルバートの一押しのおかげで、我々は辛くもエメトセルクを倒す。

エメトセルクには名言が多い。
「どうあっても意見が異なる……いくら話しても納得できない……そんな相手との決着のつけ方を、知ってるか?簡単なのは、力で打ちのめして、相手の主張を葬ることだ。
アラグでもガレマールでも、結局大勢はそれを支持したし、事実、手っ取り早く繁栄をもたらした。
一方、戦いの末に、勝者の願いが優先されることになっても、敗者もまた尊重され、ある種の和解に至ることがある。
そういう決着にもっていくのは、とても難しい……。
勝者が敗者を見下さず、憐れまず、敗者が勝者を仇としない。
その両方が必要だからだ」

その後、彼は分かたれる前の世界の思い出を語った。
彼は元の姿に戻したいだけなのだ。
宿願であり、悲願である。
今、俺たちが住む世界が壊されて、新しい世界が出来ていたとして。
自分にその力があるのならば、“戻す”事を望むだろう?
家族、友人、恋人。
在りし日を思って為す行為が残虐だったとしても、それはまた正義だと思う。
誰も彼を責められないのだ。

そんな彼との旅は物悲しく、そして楽しい日々であった。
FFはリアルタイムで1からやって来ている訳だが、正直セフィロスより彼を推す気持ちも分からなくはない。
ストーリーモ正直7より2とかの方が好きだし、14は正直FFの中で選ぶ事はちょっとだけ抵抗はある。
14はFFのテーマパーク。
1〜15までのストーリーのオマージュやキャラクターが出てくるのだ。
魅力的なのはエメトセルクだけじゃない。
蒼天のイシュガルド編の「心優しき変態騎士と悲しき氷の巫女」のお話や、紅蓮のリベレーター編の「祖国を取り戻すそれぞれの物語」もなかなかに見応えがあるストーリーだと思う。
さっき話したアルバートと言う名の戦士も悲しみを背負っていた。
ストーリーのボリュームで言えばネトゲは「果てしない物語」だから圧勝なのは仕方がない。
だが、それぞれがそれぞれの思い出のFFがあるはずである。
さすがに腐女子人気が強いはずのセフィロスに勝つとは思わなかったがw

どうだろう?
思い出にたまに触れられるFF14。
やってみてはいかがだろうか?
こんな言葉がある。

「そんな貴方に、『ファイナルファンタジーXIVフリートライアル』というものが存在する。フリートライアル、つまり無料である。」


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