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2020年02月26日22:38

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ハリウッド映画デビュー顛末記4

私は呼ばれた男の後をついて行くと、大分セットの前の方でした。これは映れるかもしれないと思いました。でもセットの右端にあるカウンターの前で私はカウンターの方を見ていなければなりません。これではうまくしても後ろ姿が写るだけだと思いました。そのカウンターの所には二人の友達らしい女性が私の右に立っていて、スタッフからカウンター内にいる人と話しているふりをしてくださいと指示を受けていました。でも私は何の指示も受けませんでした。ただ立っているだけの人なのかと思いました。数分後、その女性たちは他の場所に行くように言われ、私が彼女たちの居た位置に移るように言われました。
それ以外何も言われず、私はただ撮影が始まるのを待っていました。コスチュームを着た女性がカウンターに来ました。彼女は私の相向かいに立ちました。私は彼女もエキストラだと思いました。アクションと声がかかると、そのカウンター内の女性はマイクを取ると何かを言いました。私はちょっとびっくりしました。この人はエキストラなのにセリフもあるのかと思いました。後方でちょっと騒がしい音がしたかと思うと、一人の女性がカウンターの女性に何か苦情を言いました。この時まで私は全くこれが撮影中のシーンだという事が分かりませんでした。
なんと私は苦情を言う女優の真横に立っているのでした。私は完全に映画に映る位置にいる?カットがかかると、どこにカメラがあるのか探すと私の右手ちょっと離れたところにカメラがありました。それから午前中いっぱいそのシーンを何回もとり、カメラの位置を変えさらに撮りました。その一つには真正面からの撮影もありました。休憩の時に服のごみをコロコロで取ってくれるスタッフが「これであなたは有名人ね」と私に言いました。私はどうかこのシーンがカットされないことを祈るばかりです。
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