週末になると天気が悪い。
連休は特に大荒れ、この連休はスーパー台風という。
ウチは階段状の土地にあるので、浸水の心配はない。
裏の用水路は溢れるが、40センチくらいまでの水深には耐えられる構造としてある。
問題は風。
この辺は台風が来ないのと、冬に開けられなくなるので雨戸が無い。
また、将来の亜熱帯を想定して、特別に庇を張り出している。
耐震にはこだわったが耐風性能は低めだ。
家にいても防ぎようがないので、出かけよう。
せっかくたち子さんの南アルプス復帰計画だったのに、
天気が悪いので山形へ蕎麦を食いに行こうと予定変更。
しかし、東北は台風の進路にあたりそうだ。
急遽台風の影響が少なそうな北陸方面へ出かける。
ネットでちょろっと調べたら、まず赤兎山というのがよさそう。
初日は台風の影響が出る前に安房峠を越えて、福井入り。
大野でお気に入りの温泉。
途中の林道で落石を踏んでパンクするかと思った。
更に進むと一等三角点（地上部）くらいの大きさの四角柱な石が道をふさいでいた。
急ブレーキでギリギリヒットせずに止まれた。スバルでよかった。
どかすのに苦労した。
温泉はオーナーが変わったのか、建物を立て直したからか、
前のほうが風情があってよかった。
たち子さんが安心して食べられる飯屋がなく、あきらめてスーパーに寄るが
そのまま食べられるものがほとんど売り切れ。
なのでちょっと高そうだけど、おしゃれなお店に入った。
お姉さんに飲み物は？と聞かれて、最初は我慢していたのだが
誘惑に負けて生ビールを頼んでしまった。
道の駅までは運転してもらった。
こんな天候なのに他に車中泊の車が数台。
鳥海山ほどじゃないけど、
リアスポが飛ばされるんじゃないかと不安になる強風が数回吹いた。
翌日もまだ雨。
しかし空は明るくなってきたので、登山口へ向かう。
木の枝が路上に散らばっていて、福井でも影響あったようだ。
登山ゲートのところで、大雨のため封鎖、という看板発見。
尾根の反対側から登るか。
時間が足りないかもしれないけど、移動開始。
たち子さんが地図をダウンロードするとき、間違えて隣の山を落としていた。
そこが手ごろなのでそっちにしてみる。取立山というらしい。
登山口に着くと他に数台。
雨はやんでいたがちょっと寒い。
ツルツルの粘土質の登山道だった。
晴れていたら何か景色が見られそうだが、ガスで真っ白。
1時間半ほど歩いただろうか、山頂に到着。
紅葉には少し早い。
相変わらずガスで展望はないが、空は明るい。
避難小屋へ移動。
ほぼ一緒に行動していた他のパーティーも小屋に集合。
それぞれ飯を食う。
下りは沢沿いのコースなのでちょっと心配。
水芭蕉の群落らしいが、今は水浸しでもちろん花はない。
隣のピークまで少し登る。
野焼きの痕跡が残っている、気持ちのよいピークだった。ガスだけど。
下りはやはりよく滑り、たち子さんは豪快に尻もちをついていた。
下っていくと雲の下に出て、下界の街並みが見えた。
登ってきたパーティに、沢を渡るのは大丈夫か聞いたら、
大丈夫だといっていた。
しかし、沢に付いてみるとそこそこの水嵩で渡れない。
藻類でぬるぬるの岩に乗り、土木工事開始。
あと岩一つで足場が完成、というところで、たち子さんが川に落ちた・・・
普段はどうか知らないが、ちょっと緊張した。
ジャバジャバ水が流れる岩場を下ると大滝だった。
滝つぼまで降りられた。
水しぶきと瀑風がすごくてちょっと怖い。
でもなんかリフレッシュした気分。
ここからはよく整備された歩道を通て駐車場に到着。
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