腰から下の冷え特に手部・足部の冷えを訴える方が来られました。
他に生理痛と肩凝りがあります。
女性 40代半ば
勤務先 児童福祉施設での調理担当
問診で 小〜大 運動スポーツ歴無し
趣味歴 無し
運動や趣味で身体を動かないことによる内臓硬直が主な原因になります。
調理担当をされている訳ですから、栄養面では調和のとれた吸収に勤めておられるでしょうし
食べ物に好き嫌いは無いようですから、栄養摂取不足面からの冷えは有りません。
ただ、運動歴・趣味歴もなく授業終了後は、帰宅部で静かにしている事が主な原因になります。
骨折をした時の事を考えてみてください。
骨折部の融合には患部を動かさない事が条件ですが、融合後の阻血性拘縮を避けるために
現在は、腕であれば手指の適度な動かし、脚(下腿)であれば足趾の動かしを指導されます。
身体は適度な運動で筋肉等の軟部組織の伸縮性を保ちます。
「何もしたくない、クラブ活動に興味がない」それは構いませんが、散歩をするなり
ジョギングをするなり、身体全体に適度な負荷をかける事は大事です。
もちろん負荷をかけた後は、筋肉等軟部組織の特性を考えてのケアが必要です。
人生100年時代です。不必要な出費や身体不調を招かない為にセルフケアが必要です。
100年のケア?・・・そう老いも若きも快適に過ごすにはセルフケアが必要です。
10月になれば消費税は10%に上がります。
医療・介護費の比率が上がった事も一因です。
その原因を作ったのは、”医療への丸投げ・ぶら下がり”が大きな比率を占めます。
介護施設での事件・事故が頻繁に報じられますが、家で最期を迎えられる健康な状態で
居られるには、自らのケアが必要です。
先日、「損しない患者になる」を書きました。
医師側に問題があれば、患者側として行うべきことがあります。
この女性の場合、身体全体の硬直から血流不全を招いています。
新潟大学院教授、故・阿保徹氏の書かれた「免疫改革」はご存じでしたが、
「腕や脚が硬くなれば、内臓も硬くなる」までは記憶になかったようです。
肩凝りにしても、ストレッチングで解消する内容もあり、肩の痛み・凝りを確認していただき
セルフケアでストレッチング後、再度、肩の痛み・硬直を確認すると消えています。
自らできる事は自ら行うべきです。
右利きのようですから、顔面は鼻を中心として右に傾いています。
原因は幾つかありますが、頭蓋骨から足部まで真っ直ぐにする事から始めます。
腹臥位で関連する筋肉の弛緩後、仰臥位になっていただき関連する頚部筋の弛緩で
顔面は、ほぼ正常な位置に戻っています。
腹部の硬直を改善するために、右上肢の弛緩を始めますが、新たに「肘」の痛みを言いだされます。テニス肘や野球肘と同じ場所になります。
調理で右腕の負荷が多いのでしょう。簡単に処置できます。
右上肢弛緩で、少し内臓は音をたてながら弛んでいきます。
それよりも気になるのは、仰臥位の状態で骨盤の位置が左よりです。
左下肢の硬直なのか、骨盤や腰部に変位があるのか?
正常な位置に戻すのは次回の施療に回します。
くれぐれもセルフケアを怠りなく
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