昨年の年末から今月にかけて総社市で仕事をする機会が度々あった。
いつものように周辺の観光地に立ち寄り、以前には「鬼ノ城」や「まちかど郷土館」を探訪紹介している。
そこで、今回は「総社宮」(そうじゃぐう)を紹介したい。
ここは岡山県総社市の中心部に鎮座し、備中国の「総社」であり、備中国にある324社の神社を勧請して祭る神社である。
さて、そもそも「総社」とは・・
古代から国司は国内すべての神社を一宮から順に巡拝していた。
これを効率化するため、各国の国府近くに国内の神を合祀した「総社」を設け、まとめて祭祀を行うようになった。
※「国府」とは、備前国、備中国等、各国に置かれた役所の事。
※「国司」とは、国を統治するための行財政・司法・軍事をつかさどる官僚の事。
↑(TOP左画像)
「参道」
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「回廊」
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「随神門」と「回廊」
境内の参道は回廊で結ばれている。
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「備中神楽」の諸神
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「拝殿」
主祭神は、大名持命(おおなもちのみこと/大国主命)
須世理姫命(すせりひめのみこと/大名持命の正妻)
社殿内には、円山応挙の「義家観雁図」、大原呑舟の「林和靖図」などの絵画が掲げられていると言う。
↑(TOP右画像)
「本殿」
大化年間の創建。
しかし、室町時代には戦火に遭って社殿が焼失、1429年に再建。
天正年間(1573年〜1592年)に再び焼失、貞享4年(1687年)に再建している。
つづく
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