備中松山城の続編です。
高梁の城下町に国指定の名勝庭園がある。
ここは臨済宗の「頼久寺」(らいきゅうじ)でご本尊は聖観音菩薩。
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「頼久寺」(TOP左画像)
暦応2年(1339年)に足利尊氏が諸国に命じて建立させ、備中の「安国寺」として再興。
松山城主・上野頼久公が逝去した事から「安国寺」から寺号を「頼久寺」に改称している。
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「庭園全景」(TOP右画像)
小堀遠州が作庭した枯山水庭園は、愛宕山を借景し、白砂敷の中央に鶴島、後方に亀島を石組みでかたどった2つの低い築山状の島を置く。
現在は昭和49年に国の名勝庭園に指定されている。
ちなみに小堀遠州(1579〜1647年)は建築、造庭の巨匠として名を馳せ、備中松山城再建の他に駿府城普請奉行、名古屋城天守、後陽成院御所造営等の作事奉行を務める。
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「鶴島」(左)、「亀島」(右)
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「青海波」
サツキを刈込みして波を表現。
この庭園は桃山時代の特徴が表れており、遠州庭園として江戸初期に完成。
見学したこの日は天気も良く、縁側に座り込んでこの景色をのんびりと眺めてみた。
ちょっと贅沢な気分になれました。
つづく
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