「大和郡山城」見学の続編です。
本丸の内堀外周を時計回りに歩いて、城郭北東位置の常盤郭(ときわぐるわ)に到着した。
ここから色々な建物が見学出来る。
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「明治の館/城址会館」
この建物は明治41年(1908年)日露戦争の戦勝記念で奈良公園内に建てられた奈良県最初の県立図書館です。
その後、昭和43年(1968年)に郡山城内に移築され、市民会館、教育施設として利用されている。
本館は木造二階建て、入母屋造、千鳥破風付きの主棟と両側に平屋建、切妻造を左右対称で構成。
外観は鎌倉時代の建築意匠を採用した和風の外観と疑洋風の内装を施した明治期の貴重な建築物。
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「城址会館」の内部
土日祝日のみ一般見学が出来る。
常駐の係員の方に「郡山城」について丁寧な説明を受けた。
また、ここで大和郡山市の観光マップ、城下町マップ、郡山城案内絵図、郡山城天守台発掘調査資料等、多くの案内資料を手に入れた。
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「大和郡山城の城郭模型」
館内に展示されており、郭や堀の縄張りがよく分かる。
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「郡山城天守台発掘調査現地説明会資料」
天守台及び付櫓台の石垣や礎石等、遺構状態を調査した4頁のカラー誌面資料。
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「柳澤文庫」
昭和35年(1960年)の建築で藩主・柳澤家伝来の史料を収蔵。
毘沙門郭(びしゃもんぐるわ)の南側に設置。
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「追手東隅櫓」
常盤郭の南東隅に設けられた二重櫓。
太鼓櫓の異名をもち、太鼓の音で城下に時刻を知らせていたと言う。
昭和59年(1984年)に復元。
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「多聞櫓」
本丸から毘沙門郭、常盤郭の櫓同士を連結して構築。
現在は部分的に再建されている。
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「追手門」
城の正面玄関となる門。
昭和58年(1983年)に市民の募金で再建。
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「追手向櫓」
毘沙門郭の北東隅に張り出した二重櫓で隣接する「追手門」を守護する。
昭和62年(1987年)に復元。
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ここは「追手向櫓」から「追手門」に繫がる「多聞櫓」
ここだけ扉が解放されていたので覗いてみると、公園施設の倉庫に使用しているようだ。
さて、全国でもお城の復元や改修、遺構調査が実施されているが、
ここでも不明な点が多い天守台を調査する事で、天正〜慶長年間の豊臣政権期における築城技術や城郭構造の研究に一役かっていると言う。
今回は天守台に間近で立ち入る事が出来なかったのは残念だったが、またの機会にゆっくりと時間をとって再訪してみたい。
城郭散策を終えて、次回は大和郡山市内の散策場所を紹介してみよう。
つづく
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