伊号第14潜水艦の建造から終戦までを総括した専門書籍が発行された。
伊14潜とは特殊攻撃機「晴嵐」2機を搭載し、補助空母として開発された伊13潜型(甲型改2)の2番艦である。
本艦は特型潜(伊400潜、伊401潜)の知名度に隠れて、その実況はあまり知られていない。
しかし、本書は関連資料と共に乗組員の証言を加え、伊14潜の実態を克明に記録している。
また、搭載機の「晴嵐」や「彩雲」の輸送「光」作戦等の記述もしっかりと触れているので、航空機ファンにも興味深い内容になっている。
・TOP画像
潜水空母伊号第14潜水艦
発行日:1945年4月5日
著者:吉野泰貴
発行所:大日本絵画
AB変型版/全240頁+カバー表紙
価格/4,300円(税別)
本書の主な資料として
・「伊14潜」側面図 1/300
・「伊14潜」一般艤装図(側面、艦内平面、船艙平面、断面) 1/300
・「伊14潜」の各所艤装イラスト図(九二式航空兵器観察)
・短波マスト(13号電探)断面図
・九七式十二糎双眼望遠鏡実物写真
・「晴嵐」「彩雲」の塗装とマーキング
・第1潜水隊行動図
・接収時の実艦写真
・「伊14潜」が処分されたハワイ沖に眠る海底写真
・「伊13潜、伊14潜」乗員名簿
・伊号14潜水艦内規
少し高価な本なので購入するには財政的に躊躇するが、その内容は価格以上に価値がある。
潜水艦ファンなら必読書籍と言えるので、ぜひお勧めしたい。
ログインしてコメントを確認・投稿する