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2020年05月24日13:52

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心豊かな楽しい老後に備える その20

前回の続き。
 
生涯、死ぬまで AD(Analog Disk)で音楽を楽しむ。
心豊かな楽しい老後を迎える為にも、今、Analog Audio と Jazz の AD の充実に注力する。
…と決めた私である。
先日、一気に「ずばどどど〜ん」の40枚以上という Jazz の AD を購入してしまった経緯は前々々回の日記(… その17)に記したとおり。
重かったし、Album Rack に搬入(と整理)するのもひと苦労だったけれど…? 
お世話になっている「いつものお店」の苦境に少しでも足しになれたらば私も幸いである。
では、お店に私が勝手に設けてしまった私書箱(?)に蓄えていたお気に入りの数々の続きを…。
 

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先ずはこれから…。
Sadik Hakim で ’80年の "Lazy Bird" だ。
勉強不足な私はこの Pianist を知らなかったので、勉強がてらに(?)選んでみた。
あの Charlle Parker が Savoy Jazz での録音にも参加した「知る人ぞ知る」の伝説的な Bop Pianist! …とのこと。
その晩年の頃の ’80年に録音のもので、事実上これが最後の作品なのだそうだ。
これも後日にじっくりと聴いてみようと思う。
 

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続いては、これ。
Tommy Flanagan 、Ron Carter 、Tony Williams による “The Master Trio” で ’83年の "Blues In The Closet" だ。
Tommy Flanagan の Piano に、Ron Carter と Tony Williams という私には最強の Rhythm Combi による Piano Trio の1枚。
良い意味でも悪い意味でも「日本企画もの」を感じさせる1枚でもある。
Tommy Flanagan の Piano は確かに素晴らしい。
素晴らしいんだけれど、Rhythm Combi の二人に(押され気味で)負けてしまっているように感じる部分が少なくない。
とにかく Ron Carter の Contrabass がイイ! 
凄くイイのだよ。
完全に主役(の Piano)を食っちゃている。
Tony Williams の Drums は大人しめ(なので「ちゃんちゃんばらばら…」とは無縁)だけれど、Cymbals で多彩にきらきら光るそれも主役を食っちゃている。
言い方を変えれば、それだけ Tommy Flanagan の Piano は Touch も響きも美しい(過ぎる?)からであろう。
派手さは無いけれど、これも午後の Coffee Time にはぴったりの1枚。
持っていて損は無いぞ。
 

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続いては、これ。
Hampton Hawes で ’58年の "Four !" だ。
これはもう「ご機嫌だぜ!」の1枚。
Red Mitchell の Contrabass は常に小気味よくて気持ち良い。
Shelly Manne の Blush さばきもなかなかだぞ。
二人で「そうそう、この感じなんだよ」の素晴らしい Rhythm を刻み続ける。
Barney Kessel ならではの軽やかな Guitar がこりゃまた心地良い。
そして爽やかな Touch の Hampton Hawes が奏でる Piano は歯切れの良い「しゃきしゃき」とした Speed 感と爽快感でもう、言うこと無し。
まさに "Four !" なこの4人が「演奏を楽しいんでいる」その様子が見えて来るような、聴いているこっちも「ご機嫌だぜ!」にしてくれる1枚なのだ。
これは美味い Beer をお供に楽しみたいね。
 

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続いては、これ。
Karin Krog & Archie Shepp で ’76年の "Hi-Fly" だ。
だったけれども、またしても重複…。
Jacket 違いのそれだったわさ。
これも後日にお店へと里帰りさせ、同じお値段で別の AD と交換してもらおうぞ。
 

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続いては、これ。
Kirk Lightsey Trio With Chet Baker で ‘83年の "Everything Happens To Me" だ。
Piano は Kirk Lightsey 、Contrabass は David Eubanks 、Drums は Eddie Gladden という Piano Trio に Trumpet & Vocal で Chet Baker という、これ! 
あまり有名でもなければ人気もいまひとつ…? 
全ての曲で、でもないのだけれど晩年の Chet Baker を聴けるから選んでみた次第である。
Piano Trio ものとしては無難で悪いもんじゃ〜ないぞ、と私は思う。
おまけに Chet Baker とあらば更に悪いもんじゃ〜ない、だろ? 
Chet の Vocal は断然に「晩年の方がイイ」と思う私である。
けれども残念なのは、Chet が参加しているのは冒頭の2曲だけ。
その Vocal は(Album Title でもある)2曲目の "Everything Happens To Me" の1曲だけ。
たったこれだけかい… !? 
…と文句を付けたくなる思いもあるけれど、まぁ〜今にも死にそうな頃の Chet だったからね、これはこれで仕方ないのかな? 
上記のとおり Piano Trio ものとしては無難どころか Kirk Lightsey の Piano は勢いがあって楽しい。
加えて(ちょこっとだけれど)晩年の Chet Baker だからね。
これも持っていて損は無いぞ。
 

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続いては、これ。
大大大好きな Helen ちゃん。
Helen Merrill で ’60年の "Parole E Musica" だ。
米国ではなく、Helen ちゃんが出演した Italia の TV 番組での録音という異色の作品である。
Italia Jazz 界の大御所 Piero Umiliani を Reader にした Member を Back に、Standard Number の数々をしっとりと Helen ちゃんが歌う、これ…。
米国での録音ものとは一味違う European Jazz な雰囲気も楽しめるのだよ。
しかも…? 
曲間には Italian. での詩の朗読も入るという情緒豊かな1枚。
この Album に収められた “Autumn In New York” こそ、Vocal ものでは「この世で最高の Take だ」と思う私である。
当時31歳の Helen ちゃんだけれど、まだまだ若々しく、Straight で張りのある歌声でこの私を癒やしてくれる。
あぁ〜、だからもう大好き! 
Italia の Roma でも「New York のため息」な Helen ちゃんという異色の1枚。
これも名盤だよね。
 

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大好きな Helen ちゃんが続く。
Helen Merrill で ’67年の "You'd Be So Nice To Come Home To" だ。
"You'd Be So Nice To Come Home To" と言えば彼女の ’55年の Debut Album “Helen Merrill(with Clifford Brown)” で収録されたお馴染みのそれ。
そんな彼女の代表曲を Album Title にしたこれは ’67年に日本で録音されたもので、今田勝(Piano)や猪俣猛(Drums)をはじめ Back は全て日本人という「和 Jazz と Helen ちゃん」の1枚である。
この世の「定番」と化した ’55年(当時は26歳)の "You'd Be So Nice To Come Home To" と聴き比べるのも面白い。
円熟した(当時38歳の)Helen ちゃんが日本で歌う "You'd Be So Nice To Come Home To" はこれまた「一味違う軽さ」という Arrange でちょいと大人の雰囲気? 
あの「New York のため息」に柔らかさとしっとり感が加わった歌声もなかなか素敵である。
訪日経験もあった Helen ちゃんは、当時の旦那さん(UPI 通信社の Asia 総局長)と結婚を機に ’66年に日本へ移住し、’72年に離婚で米国へ帰国するまでは我が日本で暮らしていたのだ。
在日中、旅行での目的地へは必ず鉄道移動だったそうで、出向いた先々では必ず駅弁を買い求める。
各地方でそれぞれの駅弁、どれもこれもその盛り付けの美しさに驚き、彩りも楽しみながら味わっていたそうだ。
そんな Helen ちゃんが在日中だった頃の「和 Jazz と Helen ちゃん」という貴重な1枚。
これもじっくり味わうように楽しみたい。
 

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続いては、これ。
Howard McGhee で ’48の "Haward McGhee All Stars" と ‘53年の "Haward McGhee Sextet Vol.2” だ。
Howard McGhee が残した BLUE NOTE での 10inc. LP の2枚を 12inc. LP にまとめた「お得な Lunch Set Menu」みたいなそれ。
Records No. 5024(右下)の “… Sextet Vol.2” は所有していたのだけれど、Records No. 5012(左上)の “… All Stars" はなかなか手に入らずのところへこれを見つけたので、迷わず手を伸ばした次第である。
Dizzy Gillespie 、Fats Navarro らと並び Be Bop 最初の Trumpeter のひとり。
Radio で聴いた Charlie Parker に衝撃を受け Be Bop を始めたという。
速い運指と高音が特徴で、’46〜’47年には Dial Records で2度 Charlie Parker と録音している。
Fats Navarro とともに後輩の Hard Bopper 達には多大な影響を与え、Jazz の歴史に大きな足跡を残した。
しかし、Charlie Parker と同様に(Musician なら御多分に漏れずの?)麻薬でぼろぼろ…。
だから Howard McGhee が残した録音は少ない。
自身の Reader 作品も少ない。
そんな Howard McGhee の貴重な足跡のひとつを漸く Collection に追加である。
BLUE NOTE なだけに Back Member も豪華絢爛。
イイね、イイねぇ〜。
Be Bop の先駆け! 
新たな歴史を築いた先駆者のこれも大音量で楽しみたい。
 

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続いては、これ。
Steve Kuhn & 穐吉敏子で ’63年の "The Country & Western Sound Of Jazz Pianos" も見つけたので手に入れた。
あの Steve Kuhn にとって最初の Reader 作品が秋吉敏子さんとの共演だったとは知らなかったなぁ〜。
’63年とあらば、Steve Kuhn は25歳、穐吉さんは34歳の頃だ。
面白いのは二人とも Piano のみならず? …なのである。
Steve Kuhn は Harpsichord を、穐吉さんは Celesta も奏でる。
Guitar の Barry Galbraith をはじめ Back Member は芸達者揃い。
落ち着いた雰囲気、New York のお洒落な Modern Jazz をゆったりと楽しめる1枚。
ん〜〜〜。
これは赤い Wine も欲しくなる1枚? 
その演奏や雰囲気に合わせてお酒を選ぶのも Jazz の面白さ、楽しさなのではないか…。
私はそう思う。
 

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そして最後が、これ。
これなんだよ、これなんだよ。
‘58年の Kenny Burrell & John Coltrane でその名も "Kenny Burrell & John Coltrane" だ。
これもやっと AD でも手に入れたぞ。
Contrabass は Paul Chambers 、Drums は Jimmy Cobb 、Piano は Tommy Flanagan と豪華絢爛で文句の付けようが無い。
でもって Kenny Burrell & John Coltrane だぜ !? 
どうよ、これ…? 
Kenny Burrell ならでは軽やかな Guitar に、お洒落な音だった頃の John Coltrane という「欲張り放題」の軽快な Be Bop がとにかく心地良い。
じゃんじゃんバリバリの Hard Bop も大好きだけれど、こういう Relaxation な Be Bop に身を任せるのも必要なのだよ。
極上の Pale Ale や I.P.A. が欲しくなる。
Whisky ならば Japanese Malt が合いそうかな? 
Coffee だったらば甘みが芳醇な品種(と産地)の豆を深煎りで…。
イイね、イイねぇ〜。
そんな "Kenny Burrell & John Coltrane" も名盤なり。
これも AD で聴いてしまうと、CD の音はもう馬鹿馬鹿しくて話にならないぞよ。
 
一気に「ずばどどど〜ん」の45枚を購入。
一度にこんなにも AD を買っちゃうだぁ〜なんて、50年以上の人生で初体験だったぞ。
けれども4枚は「この、どアホ!」で重複だったので、これを差し引いた41枚が新たに私の Collection へ追加となった。
ん〜。
’18年03月からの「Jazz の AD をじゃんじゃん買おうぜ!」で始まった累計購入枚数はこれで458枚に達したぞ。
それもこれも、いつものお店 “CAFE CRESCEND” と Owner の馬場さんのお陰だよ、本当に…。
もう「生涯、死ぬまで AD で Jazz を聴く」と決意した私である。
けれども…? 
私も年金生活者になってしまったらば、AD の1枚すら買えなくなってしまう経済力になってしまうであろうよ。
だから、今を頑張る。
心豊かな楽しい老後を迎える為にも、今、Analog Audio と Jazz の AD の充実に注力する。
そう! 
それは未来の自分への投資のようなもの。
更には…? 
年老いてから本当に「お金に困っちゃった」際は、それらをちょこちょこ売却することで少しは食い繋げられるであろうよ。
売却すること無く「私が残してしまった」その資産は、息子たちが楽しむなり、売却してお金にするなり「お任せ」である。
つまりは高品位な Analog Audio と Jazz の AD は「財産」になるのだよ。
だから、今の行動を「散財」しているとは思わないのである。
そんな私が夢見る「心豊かな楽しい老後を迎える」為にも、あと、もうひと踏ん張り…? 
これからも Analog Audio と Jazz のあれこれ楽しみつつ「明るい未来」に備える所存である。
そう! 
無理せず無茶もせず、遊び感覚で楽しみながら…、でね。
継続は力なり。
その「継続」を無理なく維持させるには「遊び」感覚って〜のも大事なのではないのか? 
私はそう思うのである。
 
よしっ! 
これからも大いに働き、大いに遊ぼうぞ!
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