mixiユーザー(id:8426595)

2020年05月23日13:41

149 view

心豊かな楽しい老後に備える その19

前回の続き。
 
生涯、死ぬまで AD(Analog Disk)で音楽を楽しむ。
心豊かな楽しい老後を迎える為にも、今、Analog Audio と Jazz の AD の充実に注力する。
…と決めた私である。
先日、一気に「ずばどどど〜ん」の40枚以上という Jazz の AD を購入してしまった経緯は前々回の日記(… その17)に記したとおり。
重かったし、Album Rack に搬入(と整理)するのもひと苦労だったけれど…? 
お世話になっている「いつものお店」の苦境に少しでも足しになれたらば私も幸いである。
では、お店に私が勝手に設けてしまった私書箱(?)に蓄えていたお気に入りの数々の続きを…。
 

フォト

先ずは、これから。
Al Hirt & Ann Margret で ’64年の "Beauty and the Beard" なのだけれど…? 
これは凄く面白いぞ。
とにかく写真の Jacket のとおり、しかも Album Title のとおりの「美女」と「髭もじゃの巨漢」という、これ。
この二人の他愛も無い、けれども楽しそうな日常の会話を心地良い Swing にしてしまった、という雰囲気の1枚だ。
Trumpeter でもある Al Hirt は、この「髭もじゃの巨漢」な外観からは「嘘っ?」と言いたくなるくらい、甘く優しく囁くような歌声。
そんな囁きに応える Ann Margret は、この「美女」ぶり以上に Cute で茶目っ気たっぷりの歌声で楽しませてくれる。
ん〜、よくぞこの二人の Duet を録音したもんだ。
良い意味で「力が抜けちゃう脱力感」を誘う Arrange の数々、この二人の楽しい会話のような Swing は一聴の価値あり。
お酒は Gin & Tonic や Whisky Highball がイイね。
この脱力感には、シュワシュワな味わいがぴったりに思う。 
 

フォト

続いては、これ。
Cannonball Adderley にとって最初の Reader Album となった ’55年の "Presenting Cannonball" だ。
言わずと知れた Jazz Giants の一人で Alt Sax. の巨匠! 
自らの Reader Album はもちろん、Miles Davis をはじめ参加した Album の全てが名盤。
これが彼の Debut 作なのに、Contrabass は Paul Chambers 、Cornet は弟の Nat Adderley 、Drums は Kenny Clarke 、Piano は Hank Jones という豪華さはどうだ? 
イイね、イイねぇ〜。
新たな時代を築いた巨匠の最初を漸く AD でも手に入れたぞ。
 

フォト

続いては、これ。
Gerry Mulligan & Chet Baker で ’74年の "Carnegie Hall Concert Vol.1" だ。
だったけれど、またしても重複…。
欲しかったのはこれの Vol.2 だったのに…。
アホだ。
これも後日にお店へと里帰りさせ、同じお値段で別の AD と交換してもらおうぞ。
 

フォト

続いては、これ。
Clifford Brown や Max Roach らによる All Star という ’55年の "Best Coast Jazz" だ。
なんだけれども、そのお題の “Best Coast …” って〜のは何のことやら? 
この当時は West Coast(西海岸)Jazz の一大 Boom だった。
その West Coast Jazz の人気を当て込んで、East Cast(東海岸)の Browny や Max Roach を L.A. へと連れて行き、西海岸側の Jazz Men と Session させたから “Best Coast …” という事らしい。
Label 側の安直な企画で録音された垂れ流し的(?)で退屈な Session という批判も少ないと聴く。
けれども、やっぱり Browny の Trumpet を楽しめる貴重な1枚のひとつ。
Drums はもちろん Max Roach 、Piano は Kenny Drew だぜ? 
垂れ流し的と酷評されようと、私には Whisky を片手に楽しみたい1枚なのだよ。
Browny の Trumpet が聴ける。
それだけで充分。
これもやっと AD を手に入れたぞ。
 

フォト

続いては、これ。
Chuck Wayne で ’64年の "Morning Mist" だ。
Guitar ものが大好きな私だけれど、Chuck Wayne は1枚も持っていなかったのでね。
Contrabass は Joe Williams 、Drums は Ronny Bedford の Guitar Trio による Standard Number の数々という1枚。
それはもう Relax の安心して聴ける心地良い Guitar Jazz のそれ。
午後の Coffee Time にはぴったり! 
会話の邪魔にならない BGM で流すも良し。
持っていて損は無い1枚である。
 

フォト

続いても Guitar ものだ。
Dempsey Wright で ’58年の "The Wright Approach" を見つけちゃったので選んでみた。
知る人ぞ知る Guitarist の Dempsey Wright が(これも知る人ぞ知るの?)Andex という Label に残した初の Reader 作品がこれ! …なんだそうな。
Dempsey Wright も1枚も持っていなかったのでね。
West Coast な Guitar Jazz で無難に楽しめる。
これも持っていて損は無い1枚である。
 

フォト

続いては、これ。
Dexter Gordon で ’55年の "Daddy Plays The Horn" だ。
素晴らしい才能に恵まれるも、’50年代は(Musician なら御多分に漏れずの?)麻薬で活動が低迷…。
‘50年代のほとんどを棒に振るも ’55年にちょいと復活し、”Bethlehem Records” という Minor Label に残したのが、これ。
粋な Bebop の数々を楽しませてくれるこれも Dexter 傑作の1枚だと私は思う。
とても Junky(麻薬中毒)野郎とは思えない、ゆったりと大らかな Tenor Sax. が大変に心地良い。
素晴らしい Solo を聴かせてくれる Piano は Kenny Drew だぜ。
この Album に収められた “Autumn In New York” こそ「最高の Take!」と称賛されているのも頷ける。
美味い Beer が欲しくなる1枚、だね。
麻薬中毒から更生して復活した ’60年代の初頭からは素晴らしい演奏の数々なのは周知のとおり。
前回の日記にも記した ’61年の "Doin' Allright" を始め、翌年の ’62年には超傑作の “Go” に加え、“Go” と同じ Member で "A Swingin' Affair" と傑作が続くのであった。
 

フォト

続いては、これ。
Lee Morgan で ’56年の Lee Morgan with Hank Mobley’s Quintet による "Introduction" だ。
若き天才、いや超天才の Trumpeter だった Browny が25歳という若さで交通事故死してしまった ’56年に、弱冠18歳の若さで Debut したのが Lee Morgan だった。
Lee Morgan の出身地である Philadelphia での交通事故で Browny が亡くなったという偶然も重なったからなのか? 
Browny と入れ替わるかのように登場した Lee Morgan はなんと2枚の Album を吹き込む格好で Debut を果たす。
先ずはいきなり BLUE NOTE にて ’56年11月04日に録音したのがあの “Indeed!” だった。
そして翌日の11月05日から11月07日に Savoy Jazz にて録音されたのが、これ! 
Browny の再来! 
…と、Debut するなや称賛された彼の素晴らしさはこの私が説明するまでもあるまい。
Savoy Jazz 側の「売り込み」も凄かったぞ。
だって Hank Mobley だよ? 
あの巨匠 Hank Mobley の Quintet に18歳の若僧 Lee Morgan が参加した、というこれなんだぜ? 
なのに Lee Morgan の名を前面にして売り出しちゃったのだから凄い。
巨匠 Hank Mobley をも宣伝材料にしてまで、Savoy Jazz はこの Lee Morgan という若者の Debut を飾ったのだから凄い力の入れようだ。
Tenor Sax. は当然に Hank Mobley 、Piano は Hank Jones 、Contrabass は Doug Watkins 、Drums は Art Taylor という豪華絢爛な Member の中で、Lee Morgan の Trumpet が冴え渡るように響く。
本来は Hank Mobley の Reader 作品だったのに…? 
まだ18歳だった Lee Morgan が衝撃の Debut を飾った中の1枚。
イイね、イイねぇ〜。
これも AD で欲しかったのだよ。
 

フォト

続いては、これ。
Miles Davis で ’65年の "Miles Davis At Plugged Nickel Chicago" だ。
Tenor Sax. は Wayne Shorter 、Piano は Herbie Hancock 、Contrabass は Ron Carter 、Drums は Tony Williams と、この私からは文句の付けようが無い「超々 Ultra に凄いぞ!」の Member だけでも「お腹いっぱい」にさせられてしまうではないか。
キレっキレのキレっキレ! 
キレまくりの Hard Bop がたまらん。
当時の Herbie Hancock はまだ若過ぎてキレ加減がいまひとつだけれど、若くても「おぉ、Herbie の Piano だよなぁ〜」を楽しませてくれる。
音の魔術師、Wayne Shorter のキレ具合がイイよねぇ〜。
そして Ron Carter と Tony Williams という私には最強の Rhythm Combi でじゃんじゃんバリバリ状態。
この猛烈に凄い Member による Live 盤だぜ? 
どうよ、この緊張感…。
どうよ、このキレまくり…。
やっぱり Miles は凄いよ。
 

フォト

続いては、これ。
Peggy Lee で ’72年の "Norma Deloris Egstrom for Jamestown North Dakota" だ。
なんだけれども、これは「ハズレ」だったわさ。
Jazz ではなく普通の Popular Songs ばっかり…。
Peggy Lee と言えば ’56年の “Black Coffee” の Image でこれを手にしてしまったのだけれど…。
まぁ〜、こういう誤選択も勉強である。
あの Leon Russell の名曲 “A Song For You” を情緒豊かに歌っているので善しとしておきましょうかね? 
 
今回、いつものお店で一気に「ずばどどど〜ん」と購入した Jazz の AD は、これで残りあと10枚。
まだまだ名盤のあれこれもなのだけれども…? 
話は長くなるので次回に続く。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年05月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31