mixiユーザー(id:8426595)

2020年01月08日12:14

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ご質問への返答を差し上げます! その2

前回の続き。
 
BH に関する「ご質問」への返答は前回の日記に記したとおりである。
次は前々回の日記に記した Rear Speaker に関する「ご質問」への返答を記す。
 

フォト

いつ以来だったのか記憶が定かではないくらい、久々に復活した我が家の Rear Speaker なのだけれども…? 
いただいたご質問には…
 何故に AV Amp. じゃ〜ないのに、Rear Speaker を鳴らせるの…?
 どんな Amp. だったらば、こんな事が出来るの…?
 単に L と R が後ろ側にも追加されるだけ…? 
…といった内容が多かった。
そこで先ずはその動作原理をご理解いただきたいのだけれど、Amp. は Unbalance 出力のものに限る。
これが大前提! 
Balance 出力や BTL 接続の Amp. では絶対に不可能! 
不可能どころか、これでやっちゃったらば取り返しが付かない事態になると断言しておく。
これ以降の説明の全ては、Amp. が Unbalance 出力であるという前提条件で記す。
 

フォト

では、その動作原理を説明する。
その説明の為に、わざわざこれを作図しちゃったわさ…。
これは我が教祖様が思い付いた驚きの Speaker System である。
正面の真ん中に Center Speaker 、それに 45° の角度で左右の Speaker という構成で、その配線は図のとおりになる。
Amp. 側の L と R の ー(マイナス)側はどちらに繋いでも OK 、片方側だけでも OK! 
その理由は後述をご覧いただければ…、である。
繰り返すが、Amp. は当然に Unbalance 出力のものに限定される。
 

フォト

この Speaker System に、左(L)の音を鳴らしたとする。
Amp. の + 側から出力された電流は、左側の Unit の + 側から入力される。
それと直列された中央の Unit も + 側から入力される。
なので、どちらも正の L の音が出て来る。
一方、その電流(の一部)は右側の Unit の ー 側から入力されてしまう。
なので右側の Unit からは負の ーL な音が出ると仮定する。
 

フォト

前述と同様に、右(R)についても図のようになる。
右側と中央の Unit からは正の R の音が出て来る。
一方、左側の Unit からは負の ーR な音が出ると仮定する。
 

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左右が同時に鳴ると、このように合成されると仮定する。
 

フォト

Listener(聴く人)の…
 左耳には、左側と中央の Unit からの音だけ
 右耳には、右側と中央の Unit からの音だけ 
…が届いたと仮定すると? 
なんとなんと、右も左も2倍の音量 !? 
つまり、猛烈な「左右の Channel Separation が実現?」という理論なのである。
果たして、本当にそうなるのか…? 
もちろん、そうはならない。
けれども、Source によっては驚きの音場再生(つまりは Surround 効果)を発揮するのである。
これは一聴する価値、充分に有り! 
教祖様はこれを Speaker Matrix と名付け、初作以降も次々と Up Date を繰り返したのであった。
 

フォト

その LーR や RーL といった左右の「位相差」成分を Rear Speaker に応用した、我が家の状況がこれだ。
Front Speaker とは全く異なる音が出るのに、Dolby Surround も AV Amp. も不要! 
Source は Stereo だったらば、CD でも DVD でも何でも OK! 
それが AD だったらば、想定外の音場再生で驚かされる事も少なくないのだから面白い。
Unbalance 出力の 2ch. な Amp. だけなのに、Source 次第では驚きの音場再生を可能にしてくれるのだ。
で、この Rear Speaker の Setting はもう千差万別。
何度も試聴しては Best Position を探すしかない。
けれども、我が家の場合は安直な一発 Setting にせざるを得なかったのは前々回の日記にも記したとおり。
組み合わせる Front Speaker の能率次第では、Rear Speaker の Level 合わせが「面倒くさい」のが我が家での難点だった。
そこで、Sofa に座ったままでも On/Off と Level 調整が可能な Box を設けたのも前々回の日記に記したとおりである。
ちなみに Level 調整に選んだのは 10Ω(50W)の可変ホーロー抵抗器で、これが Best なのかは知らないけれど、今のところは満足に機能している。
 
繰り返すが、このような Rear Speaker 接続が可能なのは、Amp. が Unbalance 出力であること! 
これが「絶対の条件」であり、Balance 出力や BTL 接続では絶対に不可能! 
不可能どころか、やったら死ぬぞ !? 
 

フォト

Unbalance Amp. と Balance Amp. とでは、何処がどのように違うの…? 
それは「その名称」のとおり、つまりは「文字どおり」で増幅回路の構成が異なる。
その説明の為に、わざわざこれも作図しちゃったわさ…。
 
Unbalance Amp. の等価回路は図の上側である。
入力と出力も、右と左も ー 側は全て共通(同電位)なのが、Balance Amp. とでは「全く違うぞ!」なのが嫌でも解るであろう。
Balance Amp. と比べると、等価回路では1組の増幅回路だけで電流を出したり引いたりという格好なのが解る。
まぁ〜、これぞ昔ながらの増幅回路の一例だ。
で、大切なのは…? 
出力側の右と左の ー 側が常に同電位(基準が同じ)であること! 
だからこそ「左右の位相差」な成分である LーR や RーL を、前述の Rear Speaker 接続で得られるのだよ。
これぞ、肝! 
 
一方、Balance Amp. の等価回路は図の下側のとおりで、+ 側と ー 側のそれぞれに増幅回路が存在する。
BTL(ブリッジ接続した)Amp. も、これに同じ。
+ 側は電流を出すに専念、ー 側は電流を引くに専念、という動作を Image すると解り易いであろう。
これは大変に効率の良い回路で、低い電源電圧であろうと驚きの大出力も可能になる。
Car Audio でバカっぽい大出力の Power Amp. なんざ〜、全てこの Balance 出力なのである。
けれども、これは前述のような Rear Speaker への接続は絶対に不可能! 
何故ならば…? 
Unbalance Amp. と違って、出力の ー 側は等価回路図のとおりで増幅回路の出力そのもの! 
この出力の ー 側が右と左とでは常に「同電位では無い」のだから、その「位相差」成分を得られないのだよ。
 

フォト

自分の Amp. が Unbalance 出力なのか Balance 出力なのかが判らない…? 
そういう方は、前述のような Rear Speaker 接続に手を出さないこと! 
どうしても「どちらなのかを知りたい」のであれば、自分の持ち物は自分で調べるしかない。
先ずは Maker へ直接に問い合わせるのが間違いないであろう。
Sansui(山水電気)のように倒産しちゃった会社の製品は、Internet で検索しまくって納得できる結論を得るしかない。
今は Internet で何でも調べられる時代である。
ちなみに Sansui 製の Amp. は Balance 出力が多かったと記憶している。
どう調べても判らない、けれども、どうしても知りたいのであれば、上図を参照に抵抗値を計測する手段もあるけれど、この私に本件をご質問される知識水準の方にはお奨めしません! …と断言しておく。
当たり前の話だけれども、何をするにも全ては自己責任である。
Balance 出力や BTL 接続の Amp. で前述のような Rear Speaker を接続しちゃったらば…? 
間違いなく、その Amp. は故障する。
故障するどころか、最悪は Amp. が火を噴くぞ !? 
それで火災になっても、やっちゃった本人の自己責任である。
この等価回路図の意味すら解らない人は、前述のような Rear Speaker には絶対に手を出さないこと! 
 
私は長岡教の信者であり、我が教祖様が提唱された Speaker System の一部は Amp. が Unbalance 出力であるのが必須だったので、私が選ぶ Amp. も全てが Unbalance 出力だった。
Sansui(山水電気)製の高級な Pre Main Amp. を試聴し、その素晴らしさに「くらっくら…」してしまったけれど、買うには至らなかった。
どんだけ素晴らしくても、Balance 出力だったから私には駄目だったのだ。
一方、Mini Component は必ず ONKYO 製を選ぶのも理由は同じ。
Mini Component の Amp. であろうと、昔ながらの Unbalance 出力という ONKYO さんなのだよ。
だから、我が家では Mini Component でも Rear Speaker の接続が可能なのである。
何度も繰り返すが、Unbalance 出力の Amp. でないと不可能! 
それ以外の Amp. でやったらば、取り返しの付かない事になる! 
これだけは釘を刺しておく。
 
我が家のような Rear Speaker 接続に関する「ご質問」への返答は以上である。
 

フォト

久々に Rear Speaker を復活させたらば、その音場再生が面白いのなんの…。
復活したばかりなので、まだまだ要調整なところも沢山なのだけれど、それを追い詰める作業もまた楽しい。
特に Live ものが面白いぞ! 
Studio 録音と違い、Live(Concert)会場での録音ものには様々な音が混ざってしまう。
それが「位相差」成分の一部にもなり、観客の拍手が私の周囲で聴こえる事もあったりするのだ。
そう! 
まるでその観客席でこの私も一緒に楽しんでいるような錯覚を覚えるのである。
だから、面白い! 
これだから、Audio 遊びを止められないのである。
 
あぁ〜。
いつもの日記と違って、凄く体力を消耗しちゃったような疲労感…。
本気で頭脳を使って一気に文章化するという行為は結構に疲れるぞよ…。
ん…? 
言い方を変えれば、普段はよっぽど「頭を使ってません」ってことかいな…? 
でもまぁ〜、これで「ご質問」な Message をくださった方々に、少しでも参考になってくれれば私も幸いである。
 
さて、次はいよいよ SACD Player だ。
この私がもっともぉ〜っと経済力に恵まれていたならば…? 
200万円以上もする最高級 SACD Player を導入したいところなのだけれども、悲しいことに、無い袖は振れない…。
なので、とりあえずは某機種の中古品を探しまくっている最中である。
そう! 
身分相応の「B級」なのを…、ね。
でも、慌てて導入する値打ちは無い。
限られた予算で最大限の Performance を得る為にも、じっくりと品定め中の昨今である。
多少の時間が掛かろうと、これも精力的に頑張らないと…。
心豊かな楽しい老後に備えるためにも、まだまだ「これから…」なのである。
 
よしっ! 
これからも大いに働き、大いに遊ぼうぞ!
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