『少女仮面』イケメンボーイを足蹴羨まし

作:唐十郎 演出・美術:杉原邦生　＠シアタートラム　二時間弱　いやはや、唐戯曲は強靭です。何重の入れ子構造を持つ。

宝塚の伝説的スター春日野八千代地下喫茶「肉体」経営者:若村麻由美…あれ？ヅカ出身だっけ？と思う程ケレン味たっぷりヒースクリフ役＠嵐ヶ丘を演じる。

貝(少女):木崎ゆりあ…春日野に憧れ宝塚入団夢見る16歳の少女キャサリン＠嵐ヶ丘を演じる

老婆(貝の祖母):大西多摩恵…昭和昭和初期の少女雑誌をいつも持っている。過去の記憶にすがる存在。

腹話術師:武谷公雄…腹話術人形の附属物として主任に認識されないのでコーヒーをかけられる。

ボーイ主任:大堀こういち…ボーイ達を暴力的に教育する。ボーイ達を「靴」呼ばわりしてタップダンスをさせる。

主任に反抗的なボーイ1/春日野が思いを寄せていた甘粕大尉:井澤勇貴…主任に踏まれてます。主任と、ボーイ達は白光沢シャツと黒エナメル製ソムリエエプロンがSMチックでグッド！

従順なボーイ2/看護婦:水瀬慧人…ボーイ1&2合わせて唐ミュ？歌います。

水道飲みの男:田中佑弥…度々喫茶店肉体に現れては舞台手前上手袖にある水道を飲みにくるサラリーマン風の男

腹話術人形:森田真和…腹話術師の妻を寝取った人形

定価\8000購価\8000評価\8500Ｄ列5番…美術…舞台奥恰も工事現場の様な、舞台裏のような雑然としたまま、冒頭には木工仕事をしたり、裏方のなりをした人達が作業を、しはじめる。第一場花の幽霊は其の作業場が見えたまま始まり、垂直に喫茶店肉体の壁が降りてくる。最下手扉はトイレ、三角柱のエチケットボックスを此処から取り出す為にある。其の隣の扉が肉体の入口、其の隣が火山が見える窓の書割り、其の隣が主任が居るレジテーブル其の裏厨房に通じる出入り口暖簾が垂れ下がる、最上手手前に公園にあるような素っ気のない水道。客用テーブル下手腹話術師と人形が座る、上手の客用テーブルは貝や老婆が座る。第二場開眼では、喫茶店肉体の壁が引き上げられ、見世物腹話術ショー(腹話術師の妻を孕ませたのが人形で、其の妻は堕胎し狂った事が明かされ深話術師は卒倒、腹話術人形が腹話術師となる事を宣言。喫茶店肉体の壁が降りて来て、第三場花の乞食たちでは春日野と貝の二人芝居がメイン。途中地下喫茶店近く地下鉄工事が始まり主任は報復として地上に火を掛け、焼け野原に、其れを契機に春日野に満洲(≒嵐ヶ丘)の記憶がフラッシュバックし、幻影？甘粕大尉が現れる。野戦病院の看護婦も