『カリギュラ』シピオンのイノセンス浮かび上がる

作：アルベール・カミュ　翻訳：堀切正一郎　演出：栗山民也　＠新国立中劇場　20分休含三時間弱

愛する同母妹ドルシラを亡くし暴君に豹変した青年皇帝カリギュラ：菅田将暉…帝国唯一自由人として貴族たちを殺害し、財産を没収しまくり、平民に対して食糧倉庫の閉鎖で飢饉を起こす。半裸に緋色マントを羽織る。ビーナス神に扮し、貴族」たちに布施を強要する。栗山演出カリギュラは蜷川演出カリギュラより年齢」が高そうに感じる。

カリギュラに父を殺された少年詩人シピオン：高杉真宙…詩をカリギュラに捧げ、慕う≒同性愛的？白色シャツ・ズボン

カリギュラの元奴隷にして貴族に叙せられて忠臣エリコン：谷田歩…カリギュラの暴虐を担う。反乱始まる寸前にカリギュラに『月』を探せと命じられ、カリギュラの元を離れる。半裸に上腕に金ベルト

弁論家貴族ケレア：橋本淳…帝国に害を為すと判断、カリギュラに反旗を翻す。白色ケープ青色ケープ両肩掛け

カリギュラの愛妾セぞニア：秋山菜津子…カリギュラの暴虐の手先と行動して、カリギュラの荒廃を母性の愛で受け入れる。金合わせ襟上衣黒レース黒ズボン

第一の貴族メテリュス：原康義　老貴族：石田圭祐　財務長官パトリシュス：世古陽丸　第二の貴族レピデュス：桜井章喜　ミュシュス：俵和也　第三の貴族オクタビュス：野坂弘　メレイア/第四の詩人：坂川慶成　貴族：石井淳　貴族/第五の詩人：石井英明　衛兵：稲葉俊一　ミュシュスの妻：川澄燈子　貴族：小谷真一　貴族/第三の詩人：小比類巻諒介　貴族：西原やすあき　貴族：高草量平　貴族/第六の詩人：原一登　衛兵：平野瓦　貴族/第二の詩人：蜂崎亮介　貴族/第一の詩人：吉澤恒多

定価\10800購価\11500評価\12000２０列最後列３５番ど真ん中…美術:二村周作…直角（先端鏡面）を中心に直角二等辺三角形舞台上下手脇に天井に達する斜めに大理石組み合わせ模様四本ずつ林立。斜めスリットに開く背景壁