仲間で1年中アンプ突きという、部品を交換しては音が変わったことを確認しています。
これまで1つの真空管アンプの部品交換は50回、いや100回かもしれません。100万円のコストでは済まないかもです。
最近、別の仲間がお亡くなりになって、遺品のオーディオ一式引き取った中のトライオード社の廉価モデルであった300Bアンプの方が音質が良かったとか。
SOULNOTEでただ一人で製品の開発をされている加藤さんは、インタビューだったか、Twitterだったか、You Tubeであったか、絶対に中身の部品交換はしないで欲しいと力説されていました。
安全面というよりも音質から。
それら部品全体で音質とした立場からは、1個でも他の部品にされると、音質の変化どころか、全体のバランスが積木くずしのように瓦解しますと。
SOULNOTEはシンプル ベストだけに余計なのでしょう。
アキュフェーズの現社長のYou Tube動画でも、出来る限り過去の製品のPARTSは保管して、それを使ってメンテナンスしていることを部品庫に案内されて示されていました。
先日のデジタルから真空管までのメンテナンスを心がける五箇音響研究所で、五箇社長との雑談の中で、英国QUAD22パワーアンプのメンテナンスの話になりました。
こちらではオリジナル部品でメンテナンスしていることを強調されていました。
例えばフィリップスの青い電解コンデンサーが使われていれば、同じコンデンサーを何としても調達して、オリジナル部品でメンテナンスするのを旨としていることがblogなどで強調されています。
オーナーからの修理依頼に、アウトプットトランスの断線があるから、鳴らすとなればトランスの巻線の新規巻き直ししかなく、これに愛着大きいオーナーの依頼でやってみたら、まったく音が現代的になってしまって、QUADのあの音は戻らなかったそうです。
自分が使ったALTECの真空管アンプのサービスマニュアルも、マランツ7のそれも、巻末にパーツリストがあって、どのメーカーの何というCRを使ってメンテナンスするように厳格に規定されていました。
どうメンテナンスするかこそ、メーカーや技術者の姿勢が問われますね。
だんだん自作や部品維持が難しいビンテージに興味を失いつつあります。
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