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2020年01月22日02:56

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自作、上杉、オーロラサウンドメーカー真空管アンプ音比べ

メーカー、それもオーディオファイル一般というかステレオサウンド誌あたりで一目置かれているアンプを聴くことは毎回とても勉強になりますね。
フォト


奥から現用のUTCトランスのトランス結合テレフンケンEL156PPモノラルアンプ、手前の真ん中がGE社製6L6GCプッシュプル真空管式インテグレーテッドアンプ、U-BROS-660(S)
http://www.uesugilab.co.jp/product.html

その左右がオーロラサウンド、PSVAN300BPPモノラルアンプ、PADA-300B。
http://www.aurorasound.jp/product/pada-300b.html#pada300b

送り出しはデジタルオンリー、ESOTERIC Grandioso P1/D1、SACDを中心としたDISKにPCオーディオからのUSB入力。

これをパッシブプリアンプ、コントロールマイスター Phasemation CM-2000から上杉とEL156はRCAのアンバランスで、オーロラサウンド300BにはXLRのバランス伝送で損失なくパワーアンプに送り出しています。

スピーカーはソナス・ファベール/アマティ・トラディション。

結論的には現用のEL156PPアンプに戻して聴いています。
完成したときの第一印象をあたらにしています。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1884765485&owner_id=8290003

しかし、上杉も上杉さんがお亡くなりなってから、ビクターのハイエンドセパレート半導体アンプなどの設計者であった藤原さんが引き継いで、明晰で海外とも戦えるとても元気のよい音になっていますね。

正直、どことは申しませんが、中京や中国製のトランスなどで構成されているメーカーのものとはグレードを異にしています。

オーロラサウンドもステサンのグランプリを取るだけのことはあります。
FET半導体アンプを前段に、これをファインメットの段間トランスで300Bに結合するトランスドライブというかつてない方式。
アウトプットも同社が全面的に信頼して多用するスウェーデンのルンダール社のトランスの音を自宅でじっくり聴けました。

300Bアンプとしてはトップクラスの繊細さ、緻密さは吟味したファインメットトランスやルンダール、前段をあえて半導体とした意義でしょうね。

なお300Bは付属はPSVANですが、手持ちのWestern Electricオリジナルでも試しています。

いずれも、特にオーロラサウンドはモノラルアンプということも相まって、音場再現も立派なものです。

どちらも気に入れば一生モノとして使い続けることが出来るサウンドであることを確認できました。
特に上杉の変貌ぶりにはいい意味で期待を裏切られました。

いずれも交流点火でありながら、ppアンプならではのハムの打ち消しが完全ですので、ジー、ブー、サーといった残留ノイズは聞こえません。

自作真空管アンプ発表会などではALTEC604、A7、A5、JBLホーン、TANNOYなどが多用されますが、これらがそこそこ鳴ったとしても現代スピーカーを鳴らせるアンプとして使えるものか全く参考にならないことを再認識しました。

要求されるドライブ能力などが全く異なって、世界の半導体ハイエンド、1000Wなんて当たり前となったプロ用半導体、パワードモニター、パワードPAスピーカーに内蔵されるデジタルアンプと戦えないといけません。

ハイエンドスピーカー、現代モニター、現代PAで使える低音は今やALTECなどの15インチウーハーを500Hz、800Hzいわんや604のような1KHzまでひっぱることはありえないですね。

すべてユニットに無理は一切させない範囲。
16cm以上の大型ウーハーには100Hzか200Hzあたりを上限として、さらに上に受け渡し。
各ユニットが自然に動作する領域としませんとローエンドまで伸びながらハイスピードな再生はとてもとても。

逆に能率も低く、アンプの力量がますます問われる現代スピーカー環境でもありますね。

自作アンプ発表会やホーンスピーカーメインのMJ発表アンプも本来現代スピーカーでやらないと、現代に通用する力量があるかは全く不明と思われます。
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