マッキンといっても平蔵が書くのはオーディオのマッキントッシュです。
ステサン執筆陣のアルファロメオ愛好家でアルファの集まりの総帥でもある黛健司さんが、アメリカのマッキントッシュ社で相当な取材をされた話しをTIASで1時間聞きました。
それはともかく、まずは現代マッキントッシュの数々です。
お馴染みの顔つきと新型の真空管アンプはKT88が片ch4本という異様です。
個人的に感銘を受けたのは、ガラスパネルの研磨、シャーシ、塗装、組み立て、トランス巻きに至るまで全て内製しているということでした。
外注はしないで経理から製造工場まで同じところにあるそうです。
社長が工場を歩くと、あちこちの工員から社長の名前が呼ばれて「ハイ!◯◯!」と挨拶があったそうです。
社長は工員の一人一人まで目が行き届いているのですね。
MADE IN USAに格段の拘りがあるそうです。
先日のFOSTEXの70周年記念ユニットのマグネットなんて中国マグネットメーカーからの調達品だとか。
同社ではアルニコマグネット製品はほとんどないので仕方ないのかもしれませんが、ちょっとがっかりしますよねえ。
いや日本のオーディオメーカーは外注は当たり前ですよね。
サンバレーなんて、製品の開発まで外注ですし。したがって音質がバラバラになるのは当たり前で、店主がボイシングチャートなんて珍妙なもので、自社販売品の音質分けしている不思議さです。
音も大きく変化させないまでも、最新はやはり解像度が上がっています。
そうして、緊張を強いる音ではなく、どこかに緩さがある。
むかしはその角が取れた音が好きではなかった時期がありましたが、最近はこちらが歳を重ねたせいか、妙にマッキンの音が馴染みます。
会社はニューヨークから500km離れた、美しい川がすぐ横を流れる風光明媚な場所にあるそうです。
黛さんによると、職場環境とその場所が一番優秀な工員が集まるから選んだのではと言われていました。
日本で東京からは岐阜の養老のような場所になるそうです。結構大きな会社と社員数だったそうです。500名だったか、1千名だったか、3千名であったか。
オーディオ専業メーカーとすればかなりの規模だそうだ。
サンバレーなんてオーディオ事業部はたったの3名でしたね。
一人は修理担当、もう一人は出荷担当、そうして営業。
これでは自社での開発のカット&トライすら出来ませんね。
ログインしてコメントを確認・投稿する