うちで使っているルームチューン材のKRYNAのアステカタワーは国内での販売は終了させたそうです。
国内では紙で出来ているのが高級感がないとしてどうしても避けられるからとか。
中国では売れていて、紙に抵抗はないのにと。
正直家族にも評判はあまりよくありません。
同様に紙でケースが出来ているASKAのHIBIKI。
こちらはすでにレポートしたとおり、浅井社長が備長炭からその粉末、キムコの中身の活性炭などいろいろ試した中で行き着いたセラミックカーボンです。
この構造が従来の綿類の中高域のみならず低音までの吸音効果があることを発見したことが素晴らしいわけですが、個人的にアステカタワーともども素晴らしいと思うのが、価格と重量です。
アステカタワーはこんなに高くても、基本は紙とワタユキという特殊な綿ですので、片手で持てます。ホーンとアマティーの間に置いて、アマティーの後方のバスレフポートから出る音の吸音と拡散で使っています。
ホーンスピーカーを聴くときには邪魔なので、簡単に上記のように横壁に移動できます。
HIBIKIも紙と炭なのでとても軽く、100均に売っている壁フックやピン(画鋲)を金槌で壁に打ち込めばこれで固定されてしまいます。
TIASでの日本音響さんのアンクなど。
手前が2月までの限定販売のチーク材でのものです。
ぶつかった音を散らす拡散効果は素晴らしい。
ホームセンターなどでは手に入らない径の円柱を使ったり、上下をこのように挟み込まないといけないそうで、簡単に自作は困難だとか。
個人的には音響的にこのチークの限定販売ものが気に入ったのですが、どうしても導入はためらいます。
1個30万円のお値段もさることながら、スピーカー背後にこのように置いた拡散柱。
1個1個を持ってみると、大人一人で持ち上げるのがやっとです。
重さから壁に固定することも困難です。
前後に揺らすと、一定の振動では倒れると思いました。
そうなると仮にスピーカーの背後のセンターなどにこれを置いて、大きな地震でもあれば間違いなく、前に倒れてきて、スピーカーや少なくともテレフンケンEL156アンプ上に倒れて、真空管を始めアンプが壊れるおそれが・・・
それだけでこれの導入は諦めました。
入れるとしても壁に鎖で縛り付けるなどの対応が必要です。
他方のアステカタワーやHIBIKIは軽い紙なので、人間に倒れてきてもたいしたことはありません。
アステカタワーは国内での販売を考えて、タワーそのものを金属とか木材も検討しているそうです。
そうなると、お値段も日本音響のそれと変わらなくなったり、重くなるようです。
安全と値段からは紙の時代に買っておいて良かったと個人的には思います。
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