今回InterBEEにご招待いただいたMayerブースが今回の最初の訪問でした。
ブースを借り切って、実際に女性シンガーに歌わせて、新型PAスピーカーのデモをしていたのはMayerだけで、いかに日本市場を重視していて、この新型スピーカーの普及に熱心かがわかります。
Mayer社からも技術が来られていました。
まずは新型の構造説明です。
真ん中のディフェーザーを90度回すことによって指向性を簡単に変更できるほか、さらに他の指向性が欲しければ、別のディフェーザーが用意されています。
あくまで指向性コントロールのディフェーザーであって、ロードがかかるホーンと決して表現していないのが味噌です。
パワードスピーカーなのでパワーアンプ不要でコンソールと直結出来ます。
民生用に使うならプリアンプだけあれば足ります。
それで110dBまでの音圧を1台で出せる性能だとか。
デモはこれだけとサブウーハーモジュールが追加されて各種著名音源と生ライブで音が披露されました。
音質は小さめのライブハウスでドラムの音を聴くと、音ではなく、身体を突き抜ける風圧を感じる、そういうリアル音と音量です。
驚いたのは音像定位。
前後のほか、横壁に10台以上の2ウェイモジュールスピーカーが設置されています。
女性シンガーが会場のあちこちを歌いながら動くと、音像がその女性が動いて歌っている位置に自動定位します。
スピーカー上にカメラが付いていて、まるで自動追尾半自動運転のカメラ搭載自動車のように、歌手を覚えてカメラが追ってそこに定位させてしまうのですね。
この技術は大型ブランコなど移動が当たり前のシルク・ドゥ・ソレイユや幕張の大型遊園地での音響でも使われているようです。
もちろんスマホの画面を指でなぞるだけで、手動で音像を3次元で移動させることが可能です。
最新音響、面白いですね。
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