mixiユーザー(id:8290003)

2019年11月19日07:03

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バック、サイドの反射音がクオリティーを決める

わかりやすいBOSE社のSRスピーカーの指向性説明です。
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これが以前と今の指向性コントロールの差での明瞭に聞こえる座席範囲だそうです。
1本のSRスピーカーでこれだけの指向性ですから、真ん中でなくてもステレオ感が得られるわけですね。
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こういう処理でアリーナや東京ドームでかつてない広範囲な座席で明瞭な音が得られているわけですね。

ダメな指向性だそうです。
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後者ですと、後方へのPAなど指向性が広すぎるところがあって、横壁からの反射音が音を濁して、明瞭度が欠けるPAになってしまうそうです。

こちらでは縦の指向性実験です。
実験で2F席向け、1F席向けにDSP制御で指向性を変えるので、あちこち動き回って聞いてみてくださいと。
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指向性はまるでコントロールされたレーザービームのようです。
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このDSPで指向性コントロールするメーカーと、BOSEのようにメカニカルにこれをやるメーカーのラインアレイスピーカーの設置角を見ると実にわかりやすいです。
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メカニカルは仰角がありますが、DSPではフルフラットです。
どちらも明瞭度は万全でした。
近くの席には横方向で広い指向性、遠くの席には狭い指向性で直接音だけをなるべく届けようというわけですね。

そうして背音や前後ダブルで並べたサブウーハーの処理。
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前のみならず、横に2ウェイのラインアレイのウーハーが付いています。
これで1/4波長をコントロールして、前方向には同相とタイムアライメントをDSPで正しくして、2つのユニット音を合成して音圧を稼ぎ、後ろには位相を180度ずらして音を消す処理をされています。

実際に前方で爆音も後方に回ると音がとても小さいです。

こういうメーカーの音は明瞭でしたが、そうでないメーカーでは後方からの反射音が音を濁してしまって不明瞭でした。

SR現場では客のいない後方に音を飛ばしても意味はないですからね。

この辺はDSPにしてもスピーカーのメカニカル設計にしても技術力の差ですね。

民生用で流行のルームチューン。

吸音と拡散が基本は今も昔も。

これもSRスピーカーと同様に、それでリスポジ位置での明瞭度を上げたり、音像定位を正確にさせてサウンドステージを精緻に出す手法と見ています。

スピーカーからの一次反射部分に拡散か吸音かその両方か処理が必要な意義はプロ音響から学べますね。

ちょっと意味は違っても、ソナス・ファベールも含めて、今のスピーカーが箱は制振させて響かせないのも同様です。
一つ前の日記のバスレフポートは見える範囲にないのと同様、箱鳴りは避けて、スピーカーユニットの音だけを届けるのが正しい音響を生む。

床、壁、天井とも無共振思想で作った音楽室はその意味では現代的音響思想に沿ったものです。
現代PA技術やオーディオメーカー技術者の方々からも正しい部屋の作り方とされます。

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