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2019年09月13日02:19

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Mayerが提供するプロ用モニタースピーカー

何度も書いておりますが、Mayer社のものに民生用はなく、全てプロ用。

PAではおそらく今は世界トップのスピーカーメーカーで東京ドーム、武道館などでポール・マッカトニー、マドンナなどが使っているのを実際に見聞きしてきています。

映画館なら監督自ら赴いて、音響調整をされて放映されているガールズ&パンツァーシリーズなどが好評な極上音響をうたう、立川シネマシティーが同社のラインアレイスピーカーを全面採用されています。

輸入販売元がお取引先でもあって、是非聴いて欲しいとこの同社のHD-1というスタジオモニタースピーカーを当音楽室に持参されました。
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いずれもアナログのチャンネルデバイダー、パワーアンプ内蔵のマルチアンプパワードスピーカーです。
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スペック紹介は簡単にネット上にあります。
お取引先との役得?インプレ前に部外秘の顧客リストをいただけましたので紹介します。

これをレコーディングに使っている主たるミュージシャンやスタジオです。
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イギリスメーカーで、普及はアメリカとEU各国。
イエローなアジアの音質嗜好は念頭に置いていないからか、日本アジアでの導入例はほとんどないですね。
欧米ハイエンドメーカーが、俗に言う「アジア向け」として展開しているステレオ・サウンド誌に紹介される民生用とは対極的で興味深いですね。

とはいっても、プロ用をうたったJBL4343 4344などもアメリカ向けではなく、日本向け、それもアマチュア向けであったのは有名な話しですね。

さて、簡単なスペックです。
再生周波数は40Hz-20kHz ±1dB で下は32Hzから出ていると公称。

実際にはもっと下の20Hzからフラットに出せるらしい。PAで極上音響をうたう映画館立川シネマシティのAスタジオのあのMayerの低音はもっと下までフラットです。

しかも、Dクラスではなく、小音量ではA級、その他はAB級ですので、裏の放熱板がそれなりに熱くなっています。
いまどきモニタースピーカーを壁に埋め込むなんて例はないでしょうが、設置には熱設計の基本は必要です。

そうしてチャンデバもアナログとなっている。

インプレはこのような普及ですから、すでにネット上でプロ・アマともに様々に内外での評価を目にすることが出来ます。

うちでは輸入代理店が自社製品として売られているプロ用USB-DACの出力ボリューム機能を用いて、これを直結を基本として、サブで日常使っているESOTERIC DACにパッシブプリアンプ、コントロールマイスター Phasemation CM-2000からこのモニターにバランス接続にて直結して聴きました・
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結論から申し上げると、もうプリアンプだの、パワーアンプだの、チャンネルデバイダーだのはまったく不要です。

メーカーとしても妙なアンプでも繋がれて、おかしな音を出されたのではたまらないとアンプ込み(さらにはDAC込みまで)で音質コントロールする傾向は最近はLINNなど民生用もその流れですね。

インプレは内外にたくさん。たとえば日本ならこんなものが
https://twitter.com/coreaudio_imai/status/1123912569209663495

ここでお書きの音場は、設置で相当改善できます。
つまりこうではなく、後ろやサイドからの距離をこの3倍は離してフリースタンディングさせれば、ソナス・ファベール/アマティ・トラディションほどではないにしても、相応の音場が出ます。

またクラシックでも再生して、地元クラシックマニアにも聴いていただきましたが、クラシックが鳴らないということはまったくないですね。

ソースの音質が赤裸々というのも、音源を100点で出さなければモニタースピーカーの意味がないですから。
音を丸めて、ぼかす民生用スピーカー、アンプのような何でも70点で出しておけば、ソースのい粗は目立ちにくいのでしょうが、これでは仕事になりません。

またモニターというと冷徹無比のイメージですけど、長時間聴いていても疲れないのは現場で重用されるのも無理もないです。

自分がスタジオにこもっていた頃の、苦痛な歪みっぽい高音に悩まされたYAMAHA NS-10M時代からは夢のような音響です。

PAでもMayerは近くで聴いても煩くないのですね。
この点で、近くですと耳に刺さるJBL、ALTECなどのホーンスピーカーは過去のPAスピーカーという代理店の説明もあながち間違いではないですね。

上記インプレにソースの音質を選ぶとありますが、こうならないためにも上流に癖のある民生用などは避けて、たとえば輸入元が売っているDAC USB Audio Converter LDC-01Uにされることですね。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1972499102&owner_id=8290003

これならプリアンプすら不要となって、この出力VOLで音量調整まで出来ますし、民生用のようなぼったくり価格ではなく、15万ほどです。

もちろん入り口予算を100万単位で出してみたい向きはESOTERIC Grandiosoシリーズなどなら無問題です。

平蔵が購入したDAPのイヤホン端子にも今はバランス回路、バランス接続が普通に付くようになっていますので、こういうのをXLRで直結も素晴らしいと思います。

手持ちハイエンドDAPのカイン社のCayin N8 DAP Brass Blackの付属ライン接続のXLRケーブルをバランス端子に繋げれば、やはり完結です。
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こんなものをオーディオ店に並べても儲からないので、一般オーディオファイルが目にすることもないのが実に残念ですね。

時代はパワードスピーカー、プロ用、小型化、DAPですね。
昭和や平成バブルのオーディオブームの機器が典型ですけど、かつてのように良い音を得るのにそんな予算やスペース、巨大な機器を何台も並べる必要がなくなってきました。

来週まで音楽室に設置しています。
近所の皆様聴きに来られてみてください。
バランス出力のあるプレーヤー、DAC、プリアンプなどがあれば、それらの音質も赤裸々にわかりますので、何でもお持ちいただいて構いません。
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