すでにリレーの排除日記でも述べたとおり、同社のアンプの歴史は、悪化するだけの必要悪の接点を徹底的に排除にあると書きました。
VOLも同様です。
普通のVOLはカーボン皮膜かせいぜい巻線抵抗を煽動子が動く構造。
経年でその構成部分の一方か、双方が酸化して劣化して歪とS/Nが悪化(新品でも絞ったS/Nはよくないと)。
ガリが出たVOLは何回か回せば、酸化膜が削られて取れ、ガリが取れることもあるが、Accuphase開発責任者の立場からは、もうそういったVOLは音質的には終わっているとのこと。
メーカーにメンテナンスに出すなどして、VOLパーツそのものを交換して初期の音質に近づけてほしいと切実な訴えがありました。
VOLも最終ではパナソニックの密閉して、不活性ガスを入れたタイプに(下の円柱金属ボディーの)。
リレーもボリュームも密閉型にしても、結局ダメ。
リレーは廃して、インバーター機器発展のおかげで開発された接点のないFET半導体スイッチの採用。
VOLも廃して、多数の増幅ではなく、減衰アンプを単独、複数組み合わせて音量調整する機構を開発AAVA。
この文字が書かれた4枚の基盤の集合体がかつてのVOLそのものの音量調整機能部分だそうです。(最高級3850プリは+、−にそれぞれ対称アンプを備えた完全バランス回路なので、ブラス側もマイナス側も同時に音量調節=VOL部分で倍の8枚基板)
VOLのようなツマミはツマミ位置検出機構だけ
この基盤材質まで吟味された金メッキされた減衰アンプが多数切り替わります。
うちもフェーズメーションのCM-2000を採用して、音が痩せて、S/Nが悪化するだけの可変抵抗器は廃することにしたのは既述のとおりです。
その他、Accuphaseの4台のプリアンプが並べられました。
完全バランス回路はどうも最上位の3850のみのようです。
VOL回路が他の倍の基盤枚数との説明がありました。
これと下位モデルとの比較試聴もありました。
値段的な差異は感じたものの、個人的には2850と2450との差異が大きく感じました。
ただ、一緒に行った友人はあまり差はなかったそうで、感じ方の個人差はありそうです。
Accuphaseの機器の接続方法
基本はバランス接続でした。
モニターオーディオPL-300スピーカーはカルダスケーブルでのバイワイヤー。
AccuphaseアンプのS/Nと歪は20倍改善
初期の200プリ、300パワーアンプと今の最新とはノイズ、歪で20倍性能がアップしているそうです。
カタログ値でモデルチェンジしても変わりはないではないと。
カタログはあくまでVOLを最大にしての測定結果で、絞った通常音量では随分と値が違うんですと正直なAccuphase技術ならではのご解説でした(笑)
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