電源歪率
再び1週間の電源歪率のグラフです。
お気づきになりましたでしょうか? グラフの右が突出して大きな山がありますね。
この意味は後述いたします。
それから谷の部分を数えてみてください。7つ、つまり測定されたのが7日間というのが見事にわかるグラフとなっています。
縦軸に歪率が、横軸に日時が掲載されております。
平日と土日
4/9月曜日15時台から翌4/16月曜日15時台まで連続測定された中の平日と土日を拾ってみます。
1日内の時間変化と曜日変化を追ってみてください。3色あるのは、瞬間的な最小値、最大値、平均値です。
平日
土曜日
日曜日
そうして週間内の最大歪率と最小歪率表です(ピントずれ写真m(__)m)。
結論として、最大歪率を記録したのは日曜日の21時ころです。
そうしてグラフの上下がまさに人間活動時間と一致していることにお気づきかと思います。
ここからも、よく言われる、近隣が床についている深夜、早朝がオーディオの音質がいいというレポートも当然だと思います。
また1日や曜日でこれだけ歪率が2倍以上も変わっているとなると、これを一定にしたいと、グルマン様のようにバッテリー電源を導入される意義もわかります(さらに別の意義があることは別に述べます)。
オフ会が開催される土日に一番歪が高くなるというのも何ともですね。
ベスト音を聴くためには深夜早朝にオフ会がベストです(苦笑)
それから深夜早朝にオーディオを好きな音量で聴ける環境設置も大事かもです(*^^*)。
懸案の近隣の太陽光発電の影響については、測定期間内の11日(水曜日)には曇のち雨、15日(日曜日)には雨のち曇りで、ソーラーの働きがないか悪い日の日中の電源歪率を見る限り、有意な影響は見て取れないようです。
但し、同じ変圧器を使う近隣に屋根らでの太陽光発電(強力なインバーター電源)があった場合はこの限りではないとは電力会社の測定担当者の方のご経験です。
これは電力会社の方が述べられたわけではありませんが、多数のご家庭のインバーター機器、スイッチング電源、モーター類らから発生した電源ノイズの集積と考えて良さそうです。
電力会社が問題とする電源歪率
これは一定時間、5%を超えた場合に電力会社が対処に動かれるそうです。
つまり5%を超えるようですと、電気製品の動作に明らかに問題が出る可能性が高い=オーディオ機器の動作や音質変化も同様と思われます。
うちの場合は1%台からせいぜい3%台が日曜日の少しの時間とのことで、電力会社としては相当いい数値とのことです。
これはマイ電柱が功を奏しているとの分析でした。つまり、変圧器を同じくするご家庭は拙宅以外にないことによるそうです。これは出水電気が強調されているところですね。
逆に、繰り返しになりますが、マイ電柱があれば、それだけでクリーン電源が供給されてオーディオ電源のゴールなんて説明は成り立たないだろうことはデータから明らかです。
(別の意味でバッテリー電源も)
ノイズ源の特定
例えば、同じ電柱ないし地上変圧器を同じくする複数の家庭から、テレビ画面やライトのちらつき、電子機器の動作不良らの苦情が上がった場合には、その変圧器を同じくする複数の家庭のどこかに、電源ノイズ源があると推測。
そうして、全家庭の許可が得られれば、家庭ごとに電源歪率を測定したうえで、その原因が特定されることがまれにあるそうです。
しかし、電力会社といえども、利用者の同意なく測定は出来ませんし、変圧器を別にする複数からのクレームとなれば、原因の特定はお手上げになるそうです。
その場合には、個別に対応せざるを得ないそうです。
ノイズ源について面白い話が聞けました。
数キロ単位という広範囲に電源ノイズが問題となった事例として、一つにはスキー場のリフト、別には溶鉱炉、大型溶接機械らがあったそうです。
たとえばスキー場のリフトは巨大なトルクのモーターが回っているので、ものすごいノイズが発生、地域一帯に強大なノイズをばらまいて問題に。
大型溶接機ら工業機械は古いタイプほど酷い傾向が認められるそうですが、その工場で数百万円の電源ノイズカット機器を導入してもらって、近隣への影響を回避されたそうです。
都会は都会の、田舎は田舎の、集合住宅は相応の、ポツンと一軒家は長く引っ張った電線がアンテナとなる電源ノイズ問題から逃げられる道はありませんね。
次回は電源高調波の内容と電圧変化ら残された測定テーマについてレポートできたらと思います。
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