あくまで拙い私見に過ぎません。
最近聴いたROCK Mr.Childrenの深海とザ・ローリング・ストーンズのベガーズ・バンケットです。
音楽ジャンルはいろいろあれど、個人的に一番鳴らすのが難しいのはROCKではないかと思っています。
少なくともWestern Electric、ALTEC、ヴィンテージJBLやTANNOYで十分に鳴っている例は知らない。
ローエンド出ないからです。
オーディオ的にはエレキベースやシンセサイザーも入るので、ローエンドの伸びや解像度は当然問題になりますね。
バスドラムのヘッドも1枚のJAZZ系とロック系では違って、ロックでは2枚のスキンの間にオイルを含浸させたダブルスキンタイプを大口径リムにはめてチューニングの低い音を狙ったりしますね。
しかも、自然減退のクラシックの低音と違って、電気的に一気に消える低音のキレが出るかどうかのハードル。
ボーカルの再現性は全ジャンル共通でしょう。
それだけではない、ローリング・ストーンズならブルージーさであったり、山下達郎さんのであればWALL of SOUNDの再現性であったり、ミスチルならどうでしょうか?汚れ度?グルーブ感の再現性・・・・
洋楽には少ないのですが、邦楽では、カーステやTVで聴いたときには問題にならなかったけれども、オーディオでは急につまらない音になってしまったなんてことも何度も経験しています。
例えば、50Hz以下はイヤホンオーディオには有害無益と全カットする某有名J-POP女性ベテラン歌手ら。
ストーンズは中高生のころからリアルタイムで聴いてきました。ただオーディオ的に高音質と感じたことはなかった。
SACDで聴くことも含めて最近は実は物凄く高音質なのではと見直した一連の作品です。
クラシックであれば、オーディオでよく言われる各項目が高ければ、相応なレベルで鳴るように思いますが、どうもロックはそれだけでは足りない項目が絶対にある!
JAZZもあるじゃないか?
ROCKがJAZZソフトの一番の違いは、見えないマスタリング作業の長さ、緻密さでしょうか。
あのスティーリー・ダンのエイジアはたしかマスタリングに1年かけた話を聴きました。
レッド・ツェッペリンはリーダーだったジミーペイジ自身が、新しいアルバムよりも過去の一連の作品をひたすらリマスターしてハイレゾ化することに熱心というのもわかります。
このマスタリングの狙いを聞き取れるかどうか・・・
とある、ロック評論家がオーディオ雑誌に出てこられて、ザ・ローリング・ストーンズの
盤がご機嫌になるかどうかが絶対的オーディオ選びの基準と書かれていました。
最近はこの意味がとてもよくわかるようになりました。
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