今頃ステレオサウンド誌2018年夏号を手に入れて読んでいます。
目的は表記平蔵が愛用しているソナス・ファベール/アマティ・トラディションの設計者のパオロ・テッツォンが来日した折、ステサン誌の評論家 柳沢功力氏、小野寺弘滋氏、ジャズ喫茶ベイシーの音を聴く旅が特集されていたからです。
柳沢邸
小野寺邸
ベイシー
興味深かったのはパオロ・テッツォンが3枚持ち込まれたCD。
ニック・ドレイクのピンクムーン
重篤なうつ病のため26歳で亡くなった悲劇のギタリストの孤独、悲しみ、哀愁。
高音質盤ではないです。
おそらく音質というより、そういう情が感じ取れる表現かどうか・・・
グラント・グリーンのナイジェリア
有名ジャズギタリストですね。メンバーはグラント・グリーン(g)、ソニー・クラーク(p)、サム・ジョーンズ(b)、アート・ブレイキー(ds)
元ドラマーの平蔵の立場からもアート・ブレイキーのドラムもいい感じです。
カラヤン&ベルリン・フィルのベートーベン 英雄
想像していたとおり、クラシック1本ではなく、軽音楽もしっかり聴かれていました。ピンク・フロイド、リッキ・リー・ジョーンズ、キャロル・キング、ジャコ・パストリアス、マーカス・ミラーetc。まさに同世代と同じ好みだったことです。
そうしてアナログプレーヤーがガラードであること、時間があればエレクトリック・ベースを弾かれていること。
眼の前の彼の作品であるアマティのベース再現を聴いて不満が一切ないどころか、元ドラマーとしてフランコ・セルブリン時代よりリズムをストレートに感じやすいところも納得しました。
読者としては、古めのホーンシステムばかりではなく、ソナス・ファベールと同じ、音場表現に長けたスピーカーを愛用の傅氏らも訪問いただきたかった。
ただ、世界のオーディオショーに出られている立場からは、そういう現代タイプではないハイエナジーなホーンシステムを所望されたのかもしれない。
オーディオは情念!感想記には高音、低音、フラット、歪感ら、なにそれのソフトの楽器が左奥に定位するかなど、オーディオタームがとても少なかったのも印象的な記事で、永久保存するつもりです。
自分の使っているオーディオ機器の設計者の感性に触れることが出来た貴重な一コマになりました。
その前の設計者のフランコ・セルブリンは飛行機が大嫌いで、一度も来日できなかったからこういう記事になることもなかったです。
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