PC-USBオーディオの基礎知識

PCを有効活用すれば、CDをトレイに乗せて再生する機会が激減している拙宅です。

エソテリック　VRDSメカのような拘りメカでない限り、入門から中級CDPは音質上も不要　ますます売れない　もう亡くなるのは必定と感じます。

せいぜいSACD　DVD-A　Blu-ray-ＡのハイレゾDISKがかかるかどうかで、メカが意義を持つと申しますか・・・

スイングアーム第一世代フィリップスCDメカが10万前後もの値段で取引されている実態からも、普段はPC再生で、盆暮れ正月だけ拘りメカがレーザーピックアップを消耗させずにいいと思います。

もっともハイエンドオーディオレベルでPCオーディオの高音質をPC再生ソフトで追求する立場からは、下記知識は基本として不可欠です。

これもろくに知らないでUSB-DACの音質の高低を論じている立場は論外です。

DSとWASAPIとASIO

1.1 DS(Direct Sound)
Windowsのオーディオエンジンによる再生方法。
音質本位なら避けるのが無難。
複数のアプリがUSB-DACを同時に使用できる。
WMP（Windows　Music　Player）はDSモードでしか動作しない。

1.2 WASAPI(Windows Audio Session API)
WASAPIには、共有モードと排他モードの2種類がある。
Windowsの「コントロールパネル、サウンド、既定のデバイス、プロパティ、詳細、排他モード」で選択する。
音質本位なら複数が動作しない排他モードにするのが無難



1.3.1 共有モード
DSと同じ。
iTunesではDSかWASAPI共有モードのみを選択できる。

1.3.2 排他モード
オーディオエンジンをバイパスした再生で推奨。
アプリで対応ができていることが前提。
あるアプリがUSB-DACを使用中は、他のアプリは使用できない。

詳しくは、下記を参照ください。
マイクロソフトのページなので、信頼できます。
https://blogs.msdn.microsoft.com/windows_multimedia_jp/2010/06/28/4-windows7/

1.4 ASIO(Audio Stream Input Output)
オーディオエンジンをバイパスした再生。
排他無し。
ASIO対応のUSB-DACと専用ドライバーとアプリが必要。
アプリによっては、DSD再生も可能だ。

著名なアプリは、DS、WASAPI、ASIOを選択できる。

2. 同期転送と非同期転送
PCとUSB-DAC間のデータ転送には、アイソクロナス転送が使用される。
アイソクロナス転送には同期転送と非同期転送の2種類がある。
同期転送（PCクロック使用）か、非同期転送（USB-DAC内蔵クロック使用）は、DAコンバート時に、PCから抽出したクロックを使うか、内部クロックを使うかの違い。

2.1 同期転送
アイソクロナス転送は、音声データと同時にクロックも転送しているが、そのクロックに基づいてDAコンバートする。
なので、ジッターはPCクロックに依存するので音質本位からは推奨されない。

2.2 非同期転送
USB-DAC内蔵のクロックでDAコンバートする。
PCのクロックとは無縁だ。
ただし、非同期転送に対応したUSB-DACが必要であり、且つ、専用のドライバーが必要。
残念ながら、固定であり、アプリから選択できない。

3. 著名アプリの出力デバイスの選択画面
3.1 iTunes
「編集、設定、オーディオの再生方法」で、DSかWASAPIかのみ選択できる。


3.2 Foobar2000
ASIO, DS, WASAPIが選択できる。


3.3　SONYのXアプリ
ASIO, DS, WASAPIが選択できる。


4.3　ESOTERIC　ＨＲプレーヤー　
デフォルトでWASAPI排他モード　アイソクロナス非同期転送で固定されている。
エソテリック相談窓口によると、何としてもPC内安クロックのジッターに影響されたくなかったことを強調されていました。

5.3 KORG社Audiogate4
DS、WASAPI、ASIOが選択できる。


以上より追加して引用。
http://blogs.yahoo.co.jp/nasusan1915/37547768.html