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2016年12月02日10:45

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ビートルズ映画に観るライブ音響装置の変遷

ザ・ビートルズの驚異的な初期のキャリアを描き、1970年の『レット・イット・ビー』以来46年ぶり、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』から実に21年ぶりのアップル公式作品『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』

長野市最古の映画館 長野ロキシーで観てきました。
子どものころからある映画館で外観からも歴史を感じます。祖母宅がこの近くでした。
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こんな歴史を辿っているそうです。
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昨日は映画の日で1100円で観られました。
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中の様子です。
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トイレも歴史を感じさせるもので、便器も昭和風。小便器は水洗ながら自動でなく、手動で水道の蛇口を回して流します。


PA装置はメインはJBL サラウンドは小型2ウェイのエレクトロボイスのようです。
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廊下には使わないPAスピーカーが並べられていました。ヒビノ音響取り扱いとありました。
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音は良くはなくて、拙宅で同じ音源のCDを聴いた方が10倍は音数が増しているようです。

でも、同じ系統のスピーカーを使う長野グランドシネマよりはいいかも?

ベースの輪郭はなく、音程を聞き取るのに一苦労する低音です。

2時間半の映画で耳は疲れるものの、耳に刺さる感じはありませんでした。


ところで映画でのビートルズのPA装置。
1963年 1964年だったかのアメリカ最大の5万人規模ライブ。
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ビートルズの映画で驚いたこと。5万人規模でも今のようなPAスピーカーもステージモニターもない。

このステージのVOX社特注の100Wのギターアンプ ベースアンプ ボーカルアンプがメインPA。
残りは野球場設置のトランペットスピーカーだったと。

ステージモニタースピーカー(俗に言う「返し」)も見当たらず、リンゴも仲間の演奏が聞こえず、ポールらの腰の動きから推測して叩いたと。

自分が高校生のときの体育館でのロックライブでドラム叩いたときには、ドラムにはBOSE101だったかの返しモニターがありました。

ポールかリンゴのインタビューで、アメリカの一部の会場では、PA音質が悪かったと暴動まで起きたとありました。
100Wの楽器アンプだけがメインでは歓声にかき消されて音圧が足りない。
其の他の野球場設置のトランペットスピーカーなんか声しか聞こえない超ナロー。
今では信じられない貧相なシステムですね。

時代は変わり、これは一昨年だったか、聴きに行ったポールマッカートニー 東京ドームライブです。
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ステージ横にラインアレイPAスピーカーら見えますね。


同様に昨年行ったマドンナ 埼玉スーパーアリーナ公演。
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撮影自由というので、ライブ中も撮影した写真の中から。
上にラインアレイスピーカーが見えますね。

ステージ下にはこのようなパワードサブウーハー ウーハーが林立。
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腹に来るズンズンした低音リズムが響いていました。

この前の70年代 80年代はJBLとかALTECら往年のアメリカメーカーのホーンPAスピーカーが幅を利かせていた時代。

もうこの手のはこの手の一流外国ミュージシャンのPAで見ることは皆無になりましたね。

ところで調べると、
●1970年代後半まではモニターシステムはなかった。
●1980年前後からモニターシステムが登場するが、メインと同じ信号を返していたと思われる。
●1980年代初頭からメインとは異なるミックスバランスのモニターシステムが浸透してきた。
●ここ数年はカスタムIEMイヤーモニターイヤホンが開発されて、ステージ上を自由に動き回ってもモニター出来、爆音で耳がやられなくなった。

とライブ音響も時代とともに確実な発展があるのですね。
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