10/22にオーディオ音合戦で玉砕された元是枝300Bシングル。
日記で一応の完成を報告できたこちらも、書かないまでも不断の音質向上に向けて、部品アレコレを繰り返してきました。
ちょうど敗戦して1ヶ月の今日が最終回答となったようですので、これにてWE300B真空管弄りは一旦終了です。
最高とかせずに「一旦」としたのは、今後、格段の音質向上技術、パーツが見つかれば、さらに向上させるために、常に謙虚な気持ちでいたいからです。
変遷を写真を並べて記録しておきます。
是枝管球王国3号
12AU7→6SJ7→CR結合→300B、5U4(WE274B
)
アンプ音合戦 予選敗退
組み直し第1号機
WE328→ UTC A18(トランスドライブ・トランス結合)→ WE300B
ゲイン不足につき敗退
組み直し第2号機
アメリカ海軍アンプのマイク昇圧入力トランス(UTC製)→WE328→UTC A18ドライバートランス→WE300B
ゲインが上がりすぎてすぐにクリップ。
レンジがナローで典型的かまぼこで論外。
組み直し第3号機
入力トランスをUTC A39に変更
レンジ急拡大 入力トランスの一次側(入力インピーダンス)が海軍100Ω A39が600Ωらも影響か。
高音質に。
しかし、いかんせんゲイン不足。
最終回答
組み直し第4号機
入力トランスをUTC A39〜UTC A11に変更 昇圧はA39(600Ω:2KΩ)からA11(600Ω:50kΩ)
トランスも古いタイプの方が音がいいとされるので、名板入りの旧モデルを探した。
CRパーツを音を聴きながら吟味して変更。
特に電源部以外の電解コンデンサーの変更、段間トランスのDCカットのコンデンサー変更の音質変化も大
レンジ拡大で、倍音の艶がよい。
音飛びが上の中で一番よくなった。
本家WE91Bよりリミッター感がない。
WE310(328)ーWE310(328) CR結合 300B型(ウエスタンサウンドインク WE91Bレプリカ サンバレーSV-91 最新作のトライオード91)より、奥行き感がずっと出る。
(裸ゲインが高すぎて、強力なNFBが悪さして、音場感を阻害していると思われる)
ゲインも最適で、一般的アンプと同様。
パーツ変更した部分
加えた四角いオイルコンデンサーはナショナル製です。一部松下幸之助イズムが入っています。
回路の説明
CDらからのライン音楽信号は、1番の入力トランスで増幅されて、2番のWE328A真空管でさらに増幅。
その信号はさらに3番の段間トランスで増幅されて4番のWE300BないしWE252Aへ流れて最終増幅。
段間トランスのA18には直流を流さない方が音がいいので、キャパシターによるDCカット。
このコンデンサーで音がコロコロ変わります。
スプラグオレンジドロップとこちらは好み
そうして、そのままではインピーダンスが高すぎるので、出力トランスで2.5kΩ:8Ωに減圧されてスピーカーへ。
電源は6番の電源トランスから、整流はWE274B整流管で行われ、7番のAEROVOXの4マイクロのWEアンプ用ブロック型オイルコンデンサーにまず入ります。
音質的理由と、整流管への優しさからです。
そののち、8番チョークトランス 10番のマロリー電解コンデンサーでACの脈流が平滑されてDCに。
420Vくらいが5番の出力トランスを通ってWE300Bのプレートへ。
真空管のヒーターは音質上と、フィラメントの片減りによる消耗防止からすべて交流点火です。(ハムは気になりません)
是枝300Bとは音飛びも声の質感も比較にならないほど向上して、NAGRA 300iと並べて何ら遜色のないとても満足するものに仕上がりました。
プリアンプも全く要りません。
VOL+ライントランス WE127C自作のそれでハイエンドレベル ボーカルは超ハイエンドです。
これが一番苦労したアンプです。
WE300Bの料理は並大抵ではありません。
WE252Aに交換するとゾクゾクとするバイオリンの鳴りがガルネリから響きます。
NHK音楽祭の留守録を聴いていますが、客席の観客の咳すら生々しく、アンプ音合戦勝ち残りな格段の音質向上と断言できそうです。
さらに改造 シャーシ トランスを一新してほぼ別アンプとしていいほどに組み直ししました。
板抵抗 段間トランスのDCカットコンデンサーら交換
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1948705939&owner_id=8290003
NFB 回路訂正 残留ノイズ1mv以下のローノイズ化
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953719725&owner_id=8290003
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