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2020年03月04日19:12

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ウイルス(まとめ)

注: 下記は、放射線生物学の知識を元にした考察で、当方はウイルスの専門家ではありません。ただし、国立保健医療科学院の著名な研究者や、東邦大学 看護学部感染制御学研究室の専門家に内容を見て頂いています。


まず、ウイルスにも色々と種類があり、今回のコロナウイルスは、一本鎖+RNAウイルス
と呼ばれるタイプで、脂質のエンベローブにつつまれているタイプの物です。
https://medical-tribune.co.jp/mtpronews/se1412/se_1412_p2-4.pdf

エンベローブにつつまれたタイプのウイルスは脂溶性の膜をアルコール、石鹸、胃酸などで溶かして破壊することが出来るので、消毒薬抵抗性が低いと言えます。
このため、今回のコロナウイルスにはアルコール消毒などが有効だと言えます。
それに対してノロウイルスなどはエンベローブを持たず、タンパク質のカプシドという殻につつまれている単純な構造で、アルコール、石鹸、酸、塩素、熱などに抵抗性を持ちます。
http://www.virusblock.jp/tech/c-004.pdf

コロナウイルスに対しては手指のウイルス不活化であれば、石鹸で十分なはずです。
(※定量的なエビデンスがありません。インフルに関してで良いので情報提供希望です)
出先では除菌用ウエットティッシュなど、適材適所が肝要かと。
もちろん塩素消毒も当然有効です。

そして、1本鎖RNA であることから、突然変異しやすいと言われています。
通常の細胞は二本鎖の DNA を持ち、様々な化学的損傷に対して修復する酵素を持っています。放射線などによって切断されてしまった場合でも、二本鎖であることから片方を鋳型として修復が出来ますし、二本鎖切断の場合ですらほとんどの場合で修復が可能です。
ところがウイルスは自分自身では修復の酵素などを持たず、他の細胞内で修復されるとしても一本鎖では修復が困難です(簡単な化学的修飾程度は修復できるようです)。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/41/5/41_5_318/_article/-char/ja/

天然痘など二重鎖DNAを持つウイルスも存在しますが、こちらは損傷の修復が可能であるため遺伝的に安定で、変異しにくいためワクチンが有効です。
突然変異は化学物質、活性酸素、放射線など様々な要因で起こりますが、これによって様々なタイプが生まれて環境に対応していき、ワクチンなども効きにくくなります。
ここまで読めば分かると思いますが、インフルエンザも一本鎖RNAウイルスです。
様々なタイプがあり、異なるタイプだと予防接種が効かないのはご存じの通りです。
今回のコロナも同様だと思います。

自分が直接タンパク生成の鋳型となるか、一旦転写してから鋳型として複製するかの違いがあり、前者が一本鎖+RNA, 後者が一本鎖-RNAとなり、コロナは前者、インフルエンザは後者です。
http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=2004&number=4908&file=k8hsrUj93gebRCeSGTpnqA==

インフルエンザに効く薬がどのような過程を阻害するかによって、今回のコロナウイルスにも効くかどうかが変わってくるだろうと思います。
(抗ウイルス薬なら何でも効くわけではないということです)

信頼できるソースとしては
日本ウイルス学会 http://jsv.umin.jp/news/news200210.html
国立保健医療科学院のリンク集 https://h-crisis.niph.go.jp/?p=132576

上記の考察から、対策としてはアルコールなどの他に、紫外線が有効で有ると考えられます。
紫外線も放射線と同様に、遺伝子に損傷を与え、一本鎖RNAのコロナウイルスは修復が困難であるため抵抗性が低いと予想されます(インフルエンザに対して紫外線照射は有効です)。

紫外線による殺菌効果のピークは 260nm 程度で、
310nm 程度になるとほとんど効果が無くなります。
それに対して UVレジンなどで使用する UV-LED は 375nm 単波長、
蛍光管タイプでも 315-400nm 程度で、使えません。
太陽光も地表では 300nm 位でほとんど強度がなくなっています。
https://www.iwasaki.co.jp/optics/chishiki/uv/02.html
http://trick-poster.com/?mode=f16

インフルエンザウイルスに対する紫外線影響
https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2018121200023/
によると、UV-B, UV-A でもウイルスに対しては限定的ながら効果があるようですが、
最も効果の高い 260nm 前後の UV-C が出せる低圧水銀ランプがアマゾン、モノタロウなどで安価に購入可能です。
http://www.amazon.co.jp/dp/B07ZHBX8YF
http://www.amazon.co.jp/dp/B07QJY2R34

【注意】
UV-C を直接人体に当てないで下さい!
目に入ると非常に危険です。散乱線でもかなりの痛みを伴います。
皮膚にあてても紅斑が出来たりしますし最悪皮膚癌になります。
また、プラスチックなどは長時間の照射でボロボロになりますし、
衣類、家具などの色素や繊維も劣化します。
UV-C ではオゾンも発生するので、使用後はしばらく換気を行う必要があります。
ほとんど、放射線の取扱いと同じだと思って下さい。
マスクの殺菌や広い面積の浄化の際など使用法は限定的かと思います。

そこで、某放射線教育関係者の ML で UV-C 紫外線ランプ直接よりも、
UV-B + 酸化チタン光触媒を使った空気清浄機の方が良いという意見が出ています。
メッシュ状の光触媒担体に紫外線照射して、風を送り触媒表面で分解するイメージです。
これなら什器や書類などが放射線劣化のようなダメージを受けませんしオゾンも出ません。
汚染が疑われるエリアの表面の除菌や、マスクなどを殺菌するのには向いていませんが、
居室などの生活環境を防衛するには良いかもしれません。

ポイントは、機能をウイルス除去に割り切って下手にフィルターの付いていない物を選ぶことです。ウイルス相手にフィルターはほとんど意味がありません。
その分安価になりますし風量を増やして光触媒にさらす、というのが効果的かと。

衣類、マスクや室内の表面に光触媒を塗布するのも有効だと思われます。
必要に応じて、UV-A の紫外線 LED ライトなどで効果を高めることも可能です。

一般的な TiO2 光触媒。太陽光、紫外線などで機能する。
http://www.amazon.co.jp/dp/B002A5KKZS

部屋の照明でも機能するタングステン系の触媒を使用
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FQ1QTZI

また、二酸化塩素の空間除菌系の物はまだ在庫あるみたいです。
インフルエンザウイルスに効果ある物なら使えると思って良いです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B084FX3RTC

敵を知れば、自ずと対策も見えてきます。
これらの対策を行っても、絶対に感染しないという事は保証出来ませんが、
一人一人が可能な限り感染のリスクを減らしていくことが重要です。
時間をかせげれば、治療法が開発されるでしょう。
とにかくそれまで持ちこたえましょう。

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