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2021年04月10日11:49

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SPACその2 国際学会での発表と反応!

米IEEEの音響・音声・信号処理の国際学会(フィラデルフィアのホテルで開催)で、SPACの原理と応用例を紹介した(1976年)。午後のセッションが終わった後、20人ほどに囲まれた。デモの再演と、質問の嵐である。そのまま、ホテルのレストランに流れこんだ。
Bell研究所の人から、是非NJの研究所に立ち寄ってくれと言われたが、公務員の出張なので、日程は動かせない。多くの発表はしたが、このときほどの反応があったことはない。

古いアイヌ語のユーカラが、ポーランド人のピウスツキ-によりロー管に記録された。その分析の国際シンポジウムが札幌で開かれた(1985年)。雑音の多い再生音を、SPACで処理して発表した。外国の博物館関係者から、“SPACはいくらで買えるか。入手したい”と言われた。試作品で売り物はない!でがっかりされた。ロー管は、多く保存しているが、再生音が酷いとのことだった。

爾後談  : 1997年、ポーランド日本情報工科大学の会議で、ワルシャワにしばらく滞在した。このときのセミナーで、ピウスツキ-のロー管の処理を紹介して、喜ばれた。ピウスツキ-は独立運動で、シベリアに流刑された後、日本に来た。彼の弟が、初代のポーランド元首・首相である。

爾後談2: ロー管にまつわる話は、NHK特集「ユーカラ、沈黙の80年」として放送された。日本工大の教官として赴任したら、この番組のディレクターが、教官としていた。
(写真は、手持ちのロー管)


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