[キャッチャー・イン・ザ・ライ26章のタイトル]

ちょうど外に出るな、というすごい時期が続いているわけだけど、この本
去年ヒットした「天気の子」にも使われて、読もうとしたけど挫折した人も多いのではないか。
ということで書いてみる

まずこの本があまりにも最初の方にいろんな名前などの情報量が多いのでそれで参ってしまうんじゃないか。
これは友人などと話すときにその話に常に100％力を注いで聞くことはなく、まあ聞き流すようなこともあるだろう。
同じようにこの本も聞き流す感じで読んでもらえればいいんじゃないか、と思う。
一回ですべてを理解しようとしないでざっと読んでもらえれば後半(20章あたり)から面白くなる。

あと主人公が孤独で理屈っぽい不良という「ボブ・ディラン」みたいなやつだけど
文章はヒップホップのような「永遠と一人語り」をしている、と思っていい。

そしてここからこの本の私の「章ごとのタイトル」を掲載しておく。
これはとても面白く、いろんな本にも章などがあるので
自分でその章のタイトルを作るというのは面白いんじゃないかと思う

たとえば学校の読書感想文なんかさ
「なんでも本を読んだら自分の中に何かを発見しないといけない」とかさ
よく「私はこの本を読んで次のような発見をしました」とかそういうのが学校の先生なんか大好きで
模範とされる読書感想文はそういうくだらないものばっかりでさ。
なんでも本を読んだら自分の中になんか起きないといけないのかよ、とか思うしさ。
こういう風に読んだ本のタイトルや章ごとにタイトルをつける方が好きな人間もいるわけだしさ。
だってさ「「私はこの本を読んで次のような発見をしました」」なんて、お前はどれだけ発見するんだ。

お前は発明家かよ


とか思っちゃうわけだよ。

話がそれてしまったな。

この本を読むにあたってまず私の章ごとのタイトルをざっと見てもらって
その中にでてくる人名をおさえておけばいいと思うし
実際のところ、その中でもファーストネームだけ書いてあるものを見ていったもらえばいい。
つまり1．2．3．4．5．11．20．21．24という9つの名前だけメモして読んでいてそれ以外の名前なら大した情報じゃない。
本当は「主人公」(1)と「妹」(21)の名前だけ憶えてればいいと思うけど。
舞台について大雑把に書くと学校→ニューヨーク→自宅という流れだけわかっていればいい。

キャッチャー・イン・ザ・ライ
1 ホールデンの憂鬱
2　スペンサー先生
3　アックリー
4　ストラドレイター
5　アリー
6　衝突
7　さらばペンシー・プレップスクール
8　劣等生の母
9　セントラルパークのアヒル
10　バストンから来た若い女たち
11　ジェーン（・ギャラザー）
12　リリアン・シモンズ
13　売春婦
14　美人局
15　二人の尼さん
16　「だれかさんとだれかさんが麦畑」
17　駆け落ち
18　戦争映画
19　カール・ルース
20　サリー（・ルース）
21　フィービー
22　ライ麦畑でつかまえて
23　ジェームズ・キャッスル
24　アントリーニ先生
25　回転木馬
26　それはまた別の話


登場人物については2と24、3と4、5と21、11と20が混同しやすいのでこれを対比する感じでんメモすれば読みやすいんじゃないかと思うよ。

あとはまあ女をバカにしてるものを読みたかったら10、ブス巨乳をバカにしているものを読みたかったら12．芸能界の悪口を聞きたかったら18
キリスト教の悪口を聞きたかったら15、いじめについて読みたかったら15という風にという風にその所だけを読むこともできる。

特に16はネットで検索すると「ドリフ」のyoutubeがでてくるけど、それが正解でyoutube見てから本を読んでもいいと思うよ。
１８は映画「ライ麦畑の反逆児」を見てもらうとわかるだろうし
この本と「ライ麦畑でつかまえて」という二つの本があるけどその二つの本の決定的な違いは24にあると私は思っている
大学とかそういうところに属さない「村上春樹」だからはっきりと書けたと思う。
あんまり学校なんかの点数がよくないやつとかどうも学問というものと性が合わない人なんかは深く共感できると思う。


結局のところ
この本はジョン・レノンを殺したり、レーガン大統領暗殺未遂なんかを起こした人が読んだらしいので
あまり強くお勧めはしないよ