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2018年02月01日19:23

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勝因

 月初め恒例てぬぃっき。
 読書メーター編。

 メーター回ったね。16冊。
 勝因は、特にテーマを設けなかったことだね。
 好きな本を好きなだけ読んだのでペースも上がろうもの。
 テーマで縛ると、苦手ジャンルも含まれたりもするので、どうしてもペースが鈍るものも出てくる。
 当分、テーマ抜きに、特定の作家追いつけキャンペーンを始めてみようかと。
 や。まぁ、結局テーマっぽいのは設けられちゃっているんだけどね。
 積読本が鬼のように積まれていると、テーマがないと何を読もうか悩むだけで数時間経過しちゃうのよ、本当に。
 取り敢えず、本格ミステリキャンペーンで、「高田崇史」「石持浅海」「森博嗣」辺りを読み進めようかと。
 好きな作家のわりに、積読リストにあまり冊数の無かった「石持浅海」「森博嗣」を大量に購入して・・・って、買っちゃうと詰んどく本が減らないんだなぁ。
 16冊読んでも倍以上買っているからなぁ今月だけでも・・・。

2018年1月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4981ページ
ナイス数:75ナイス

https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■アルバトロスは羽ばたかない (創元推理文庫)
 「七つの海を照らす星」が面白かったが、わたし文庫が好きなので文庫化を待っていたこの作品を本屋で見かけてすぐ手に取った感じ。
 短編連作というか長編に短編的エピソードが盛られているかの構成。

 ※ネタバレを含む故、一部省略…詳しくは読書メーターのページを※

 ただ今作も探偵役の海王さん影薄い・・・。
読了日:01月01日 著者:七河 迦南
https://bookmeter.com/books/12368318

■知識チートVS時間ループ (HJ文庫)
 ヒロイックファンタジーの世界観を舞台にした「銀英伝」。
 イゼルローン回廊奪還がテーマなのも多分意識してられるとは思う。
 両陣営に召喚され着いた二人の英雄。
 「知識チート」と「時間ループ」の能力者。
 どちらか片方の活躍だけでも物語になる二つのチート英雄をぶつける異界合戦モノ。
 特に知識くんの方はライトノベルにも造詣が深い設定でもあり、過去作品も参考に動く。
 何一つ新しい要素はないんだけれど、それを真っ向からぶつけ合う、その要素が新鮮で過激で興味深い。
 両主人公とも考えて行動するのが魅力。
読了日:01月01日 著者:葛西伸哉
https://bookmeter.com/books/12485130

■カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)
 QED同様、歴史の謎+殺人事件の構造ながら、殺人事件とかどうでもいいから、歴史の謎を解いてくれ!と思ってしまう。
 「カンナ」シリーズの方は、殺人要素が控えめで、ある意味嬉しい。
 食玩がお菓子コーナーに並ぶ感覚か。
 殺人要素が無くなって歴史コーナーに置かれちゃったら確かに手に取らなかったかもしれないしね。
 冬の吉野に山伏と役小角の謎を探りに行く。
 役小角は「宇宙皇子」で知って興味あったし。
 巻末の解説に今後の展開までがバラされてしまってガッカリした。
 予備知識なく楽しみたかった。
読了日:01月05日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/5148516

■算額タイムトンネル (講談社タイガ)
 前々々世だと行き過ぎちゃうかな。
 幕末と現代とを神社に奉納された算額の不思議な神秘によりつながった、数学バカ二人が、算術でコミュニケートする物語。
 わかる人にわかりやすいたとえをするなら、浜村渚が高校生になった物語な印象だった。
 ある物への価値観は時代によって異なることがあるが、数学はどの時代どの場所であっても不変。
 2+3はどの時代どの土地であっても必ず5なわけだ。
 そんな数学のやり取りのついでに、人生相談を投げかけ、数学と共に歩んでゆく。
 調理系な数学の世界と、超文系の歴史の世界の融合。
読了日:01月07日 著者:向井 湘吾
https://bookmeter.com/books/12472346

■ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)
 混迷するミステリ業界、様々な探偵法を駆使する名探偵役が乱立する中で生まれたであろう「ぬいぐるみ探偵」。
 ただぬいぐるみが絡まないと推理できないわけじゃなく、まぁたぶんぬいぐるみ抜きでも名探偵なんだろうけどその空気感が面白い。
 探偵役ひとりで何もかも解決するミステリが多い中、割とドラマや推理劇の様にチームで解決する一面も好感。
 「シリーズ第一弾」とあったのでこの本から読み始めたんだけど、既刊の短編の中に本当の第一弾小説が収録されているらしい。
 なるほど、だから第一弾なのに「帰還」なのか。
 短編。
読了日:01月09日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/9689520

■残念ねーちゃんの捜索願い (メディアワークス文庫)
 微妙にタイトル詐欺よね。
 残念なお姉さんは登場するけれど「捜索願い」要素は無いじゃない。
 この手の変なタイトルは編集サイドが勝手につけた可能性が高そうだけど。
 中身おっさん女子の姉ちゃんと、女子力高いマメな弟が、姉ちゃんに憑いた謎の人格の素性を追ううちに、事件を追うことになる話。
 微妙にご都合めいた展開もなくはないが、作中でもそんな展開を茶化しているので、そこまで含めて意図した展開なのでしょう。
 二人三心の捜査は脱線まで含めてテンポもセンスもよく、愉しく読み進められた。
読了日:01月12日 著者:佐原菜月
https://bookmeter.com/books/9773424

■わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)
 碓氷優佳ビギニンズ。
 前三作とも読了済み。
 様々な名探偵物を読んできているが、超絶クラスの名探偵と思っている碓氷優佳の高校生時代の物語。
 なんでもない日常の、謎でもなんでもない描写から「謎」を汲み取り解き明かす、超絶探偵の超絶女子高生。
 女子高の特進クラスという限定空間の中で、角度を変えただけで見えてくる謎たちに感服。
 読者的には「謎」があるという視点で読むから、朧げに事件の輪郭は見えるけれど、そこもまた面白く、思わず成程とニヤリとしてしまう。
 自室以外で読めない小説。
読了日:01月15日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/10752931

■パンツあたためますか? (角川スニーカー文庫)
 パンツを温める描写は無い。
 あとがきによると、タイトル詐欺なのは、編集サイドに変更されたからなようだ。
 確かにこのタイトルだからここまで手に取られた部分もあろうかとは思うが、ここの感想を追っても分かるように、違和感を覚える層も多い。
 ストーキングから始まる純愛小説。
 ライトノベルらしからぬ重いテーマに、定石を敢えて崩しに行く姿勢に好感。
 ストーキング能力を活かしたライトノベルらしい展開もできただろうに、敢えての純愛物。
 成程こういう恋の始まりもアリかなと思わなくもない。
 但し美少女に限る。
読了日:01月15日 著者:石山 雄規
https://bookmeter.com/books/12026149

■ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)
 華やかな高校デビューを飾るために徹底した「主役理論」を構築し、それに全力を注いで世界の主役足ろうと奮起する主人公。
 その主人公と同じぐらいの情熱で世界の脇役足ろうと「脇役哲学」に勤しむヒロイン。
 ひょんなことから同居する羽目に陥り、お互いの理論に相手を取り込んでやろうとわきゃわきゃするコメディ。
 着地地点以外、趣味嗜好何もかも同じ逆運命の相手とのやり取りが面白い。
 そこへ級友やバイト先の人たちなどの絡みが加わり、いい感じに展開していく。
 探偵役然とした「旧友」の立ち位置もいい。
読了日:01月18日 著者:涼暮 皐
https://bookmeter.com/books/12267710

■小説 名探偵コナン から紅の恋歌 (小学館文庫)
 倒叙ミステリの大家による劇場版コナンのノベライズ。
 自らの脚本とはいえ、ミステリノベライズの大家でもあったはず。
 コナンの基本設定は1ページにざっと紹介してある程度。
 マンガを読む前に小説で基本設定を理解しようという人がいたとしたらこの本は向かない。
 コナンらしさという所で、アクションシーンが多め。
 派手で見栄えはするけれど、小説版でミステリ色濃いめを期待すると非現実的な展開に辟易させられるかも。
 事件そのものも、ミステリ作家の劇場作品というよりは、良くも悪しくもコナン君らしいミステリ具合。
読了日:01月18日 著者:大倉 崇裕
https://bookmeter.com/books/12487183

■カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫)
 今作は殺人事件の様な世間的に事件として扱われる類の事件はなく、純粋な「カンナ」的事件を追う忍者アクション。
 歴史の謎の方も勿論盛り込まれ、阿弖流為伝説を中心に征夷大将軍坂上田村麻呂辺りの歴史の空白を埋める謎を解く。
 シリーズの流れを大きく変える一冊で、殺人事件もないが、序盤から提示されていた謎を整理して進展させることでシリーズとしての面白さが加速された感じ。
 前巻の解説でネタバレされていた通りQEDシリーズとも微妙に絡むのかもしれない。
 シリーズごとに読み進めるより刊行順に同時進行で読むべきか。
読了日:01月21日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/5471297

■奥ノ細道・オブ・ザ・デッド (スマッシュ文庫)
 「カンナ」で奥州の話を読んだので繋がりで手に取ったゾンビもの。
 ゾンビ映画は大好きなんだけど、ゾンビ小説はあまり多くない気がする。
 松尾芭蕉がゾンビ(屍僕)を倒しつつ奥の細道を歌を詠みながら旅をする。
 服を着替えると服の持ち主になり切ってしまう女装をすると絶世の美女となる少年河合曽良を伴に。
 男色ムードむんむんではあるが、女装した曽良も限りなく女性のように描かれているし、直接的な性描写もないので、BLが苦手でも楽しめるゾンビアクション。
 短編連作のような構造は読みやすい。
読了日:01月22日 著者:森 晶麿
https://bookmeter.com/books/3981075

■赤い糸の呻き (創元推理文庫)
 シリーズ一作目の文句に騙されて「ぬいぐるみ警部の帰還」を読んだら本当の第一作目はこちらだと知り、遡って読了。
 独立した短編が詰まった一冊。
 ノンシリーズ短編集としては第三弾だけど創元推理文庫としては一冊目と、シリーズものは1から読みたい派を困らせる。
 動機が軽いとか酷いとか感想が多くあるようだけど、わたしは解っちゃうな。
 勿論犯罪はしないけど。
 面白い探偵役と助手役が配置されていて、どれもシリーズ張れるほど面白い。
 ぬいぐるみ警部以外も独立したものが読みたい。
 読者への挑戦のあるのもあり。
読了日:01月22日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/8097460

■夜の床屋 (創元推理文庫)
 うーん。ミステリーに非

 ※ネタバレを含む故、一部省略…詳しくは読書メーターのページを※

読了日:01月23日 著者:沢村 浩輔
https://bookmeter.com/books/8097457

■フライ・バイ・ワイヤ (創元推理文庫)
 石持浅海作品を山ほど買い込み、青春ミステリらしいこの作品を手に取る。
 近未来で適度に科学と文明が進んだ世界であることを最初から提示したうえでミステリを語る、フェアなSFミステリ。
 家電や玩具メーカーが電気自動車産業に幅を利かせている未来が面白い…リアルチョロQに乗りたい(本編とは全く関係ないけど)。
 理系特進クラスに試験的にやってきたロボット転校生。
 そんなクラスに起きた撲殺事件。
 恋と友情と、クラスト科学とロボットと。
 特進クラスらしく、理詰めで考察する展開は好感。
 
読了日:01月24日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/9731221

■はたらく魔王さま!18 (電撃文庫)
 特に何もない平和そのものな繋ぎの巻と解釈。
 日本をメインの舞台に語られる巻ではあるけれど「非日常」がない、ただの「日常」はこの作品で今まで語られてきた「日常」の面白さとは別の「日常」に感じたかな。
 軍事戦略面に於いても日常家庭的な面に関しても、この作品が芯に面白くなる肝にいるのは芦屋なんだろうなという気がした一冊。
 ライトノベルのいろんな流行を取り入れて面白く進化してきたこのシリーズ。
 さらなる吸収を加速させるか、一気に話をまとめてしまうか。
 アニメや何やらの制約的な大人の事情があるのかしら。
読了日:01月30日 著者:和ヶ原 聡司
https://bookmeter.com/books/12523052


▼読書メーター
https://bookmeter.com/ 


 ああ麗しのミステリ三昧。
 やっぱり、「高田崇史」の歴史の謎を解く物語は痺れる。
 「石持浅海」の完璧ロジックな展開も、絶対安定。
 ただ、これらの作家だけを読むのもアレなので、そこに別の作家も挟みつつ、読み進めようかと。
 ライト枠は、新刊がどんどん出るから、期間が間に合わないんだども、隙を見てシリーズものの何かを追いかけなくちゃなぁなんて考え中。
 まぁ2月は、旅行予定の月。
 移動でも何冊か稼げるかしら。

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